トプコンは、道路舗装の修繕で、路面を設計面通りに切削するGNSSを利用したマシンコントロールシステムの提供を開始した。従来のマニュアル施工から、3次元マシンコントロール施工になったことで、切削厚を随時制御する必要が無くなり、機械オペレータの人数を最小にできるため、省人化や安全性の向上が見込める。
トプコンは、道路修繕の路面切削工で、GNSSを用いたマシンコントロールシステム「RD-MC」を2019年7月末に発売した。
3次元の路面切削システムは、道路修繕の路面切削工で、切削機の水平位置をGNSSによって計測し、現況路面データを基準に用いるトータルステーションが不要となる新工法。
施工手順としては、最初に路面切削機のXY位置をGNSSで測り、切削機と現況面の高低差をヨーヨーセンサー、またはソニックセンサーで計測。現況面と設計面のデータを切削機のコントロールボックスに取り込み、両面の差となる設計切削厚に合致する様に切削ドラムを自動制御する。
一般的な路面切削は、切削機のオペレーターや周囲にいる作業員が路面にマーキングされた切削厚を参照しながら、切削ドラムをマニュアルで操作していた。また、従来のマシンコントロールシステムでは、トータルステーションを設置し、平面位置を測るため、工区が長距離に及ぶ現場ではトータルステーションをその度に移設する手間が生じた。
一方、RD-MCでは、切削機の平面位置をGNSSで切削厚をセンサーで計測し、切削ドラムを自動制御する。これまでの様に路面へマーキングすることも無く、一般的な工法に比べ76%の省人化と、36%の作業時間を短縮する。施工時にも切削機の周りに作業員を配置する必要も無くなり、不用意な事故なども起きず安全性が高まる。トータルステーションを利用する工法と比較すると、60%の省人化と、25%の作業時間の短縮が実現するという。
さらに、路面上で切削深さのマーキング作業が無くなるため、作業時間が短くなり、交通規制を早期に終了することが可能になるため、渋滞の緩和がもたらされる。
なお、RD-MCは、マシンコントロールシステムを装着できる切削機ならメーカーを問わず対応している。
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