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» 2020年09月25日 09時00分 公開

rFproが首都高環状線をデジタルツイン、1ミリ以内の精度で3Dモデル化製品動向

rFproは、首都高環状線(C1ルート)を忠実に3D化した。道路の状態だけでなく、道路標識などの付属物も3Dモデルで再現し、通行量調査や自動運転技術に役立てられる。

[BUILT]

 英シミュレーションソフトメーカーrFproは2020年9月7日、首都高速都心環状線(C1ルート)を3次元モデル化したと発表した。

 C1ルートは、35キロの道路区間で、rFproはrFproは3Dモデルを作成するにあたり、LiDARで同区間をスキャンしたデータを使用して、1ミリ以内の精度で路面を3Dモデル化し、道路内のハンプやドレインカバー、伸縮継手(つぎて)といった構造物をシミュレートした。

今回開発した首都高速都心環状線のデジタルツインの画面 出典:rFpro

 また、また、形状だけでなく、首都高の機能も確かめられるように、道路標識や標示といった路側の道路付属物をを現実と同じ場所に配置。rFproが保有する100カ所を超える他の公道ルートや試験場、テストトラックのデータもC1ルートの3D化に活用している。

 3Dモデルに、車両の種類、速度、色、交通量など、スクリプト化されたさまざまなトラフィックを追加することで、ほぼ無数のテストシナリオを作れる。rFproシステムを用いることで、多数のユーザーが同時にデジタルツインの3Dモデル上で車を運転できる。

車両の種類や速度、交通量などを設定しさまざまな車両の走行が可能 出典:rFpro

 rFproマネージングディレクター Matt Daley氏は、「C1ルートは、自動運転車をAIでナビゲートすることが、世界で最も困難な道の1つだ。道路の曲率と標高が絶えず変化し、複雑で密集した交差点と膨大な数の道路標識や標示があるため、自動運転技術を導入することが難しい。今回のデジタルツインを用いることで、C1ルートにおいて自動運転技術の性能を確かめ、問題点などが明らかにして、開発を迅速に進められるようになる」と解説した。

 加えて、「C1ルートのデジタルツインは、非常に用途が広く、多様なシミュレーションに使える。例えば、複雑なトラフィックのシナリオを作成して、クロールする時に、車の自動ギアボックスとエンジンマッピングがどの程度適切に動作するかをテストできる」と話す。

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