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» 2020年08月19日 06時00分 公開

メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020:建機に後付けの120度視野角カメラ、“エッジAI”搭載で建設現場の安全監視

レグラスは、建設機械・産業用車両に後付け可能な現場の安全をディープラーニングで監視する高機能カメラ「EagleEye?」の出荷を2020年6月に開始した。

[松永弥生,BUILT]

 レグラスは、「メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020」(会期:2020年7月29〜31日、インテックス大阪)内の「i-Construction推進展2020」で2020年6月に発売された安全監視AIカメラ「EagleEyeII(イーグルアイツー)」のデモンストレーションを行った。

独自のディープラーニングで建設現場の安全を確保

2眼ステレオカメラ「EagleEyeII」。人物までの距離を検知し、危険を光と音で知らせる

 EagleEyeIIは、ネオジム磁石で、建機に簡単に取り付けが可能な安全監視AIカメラ。2眼のステレオカメラで、リアルタイムに人物や物体までの距離を測定し、1〜10メートルを3つの危険ゾーンに段階的に分け、それぞれのゾーンで人物を検知したら、光や音で危険を操縦者に伝える。オプションの「積層表示灯」を搭載すれば、距離に応じた色の灯が点灯して、近接の度合いを知ることができる。

検出視野角が広がり、装置の近くで屈んでいる人や倒れている人も確実に検知できるようになった

 EagleEyeIIは従来機種に比べて、水平視野角120度と垂直視野角90度で広範囲をカバーするようになった。さらに、現場に立っている人だけではなく、屈んで作業している人や倒れている人も認識する。フレームレートも最大で30fpsに向上し、よりリアルタイムでの正確な検出が行えるようになった。

1〜10メートルの範囲内にいる作業員を検知。遠くにいる人は、緑の枠で囲まれて表示される

 EagleEyeII内での処理は、画像処理プロセッサのISP(Image Signal Processor)を搭載し、レンズゆがみ補正、画像鮮明化などの前処理を行う他、ディープラーニング手法の独自CNN(Convolutional Neural Network)を備えているため、クラウドやGPUサーバを必要とせず、全てエッジで処理を行う。

 筐体は、防水/防塵(ぼうじん)のIP66対応、使用温度は0度から55度までで、酷暑の屋外での使用にも耐える。

 また、ユーザーの要望に応じて追加できるオプションも用意されている。EagleEyeIIが捉えた映像を映し出してバックカメラのように使える「アナログモニター」、万が一の事故に備えて映像を録画する「DVR」、EthernetでEagleEyeIIと接続する「パネルPC」などだ。

 パネルPCを建機に別途取り付ければ、タッチスクリーンでの検出距離や検出エリアなどの設定をユーザーが感覚的に行えるようになる。パネルPCには、検出結果を8インチモニターで映像確認する録画機能も備えている。

 旧モデルのEagleEyeは、既に多くの企業に採用されているそうだ。現在、NETIS(新技術情報提供システム)に申請中で、受理されれば、EagleEyeIIの導入は、国や地方自治体が発注元となる公共工事で、工事成績評定や総合評価方式の入札で加点対象となるという。

総力特集:

「メンテナンス・レジリエンスOSAKA 2020」

 メンテナンスと国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)に焦点を絞った建設総合展「メンテナンス・レジリエンスOSAKA 2020」が2020年7月29日、インテックス大阪で開幕する。

 コロナ禍の中で、ひさびさとなる建設展の開催となった本展では、インフラ検査・維持管理をはじめ、建設資材、防災・減災、i-Construction、労働安全衛生など、最先端の資機材やサービスが一堂に会する。特集ページでは、会場でのブース取材やセミナーレポートで、インフラの最新テクノロジーや市場動向を紹介する。

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