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» 2020年08月18日 07時00分 公開

深度100mまで潜れ前後左右の水平移動を可能にした有線水中ドローンドローン

中国の深センに本社を構える水中ドローンメーカーCHASINGは、構造物の点検に使える有線水中ドローン「CHASING M2」を開発した。CHASING M2は、8基のスラスターで前後左右への水平移動を可能にしており、最大で深度100メートルまで潜行でき、障害物を回避しつつ、搭載した1/2.3インチCMOSセンサーカメラで構造物の撮影などが行える。CHASING M2は、国内の販売代理店が2020年7月上旬から発売している。

[遠藤和宏,BUILT]

 日本水中ドローン協会は2020年7月29日、東京都町田市のセミナープラス南町田で、「水中ドローン体験会in東京」を開催した。

4Kの動画と静止画静止画で水中構造物を点検

 当日は、セミナープラス南町田の屋内プールで、参加者が構造物の点検に使える有線水中ドローン「CHASING M2」や魚群探知機能を搭載しフックシステムで魚も釣れる水中ドローン「Power Dolphin」、4Kカメラでズーム撮影が行える水中ドローン「BW SPACE PRO」などを操作した。

 なかでも関心を集めたのが、ダムや貯水池、沿岸構造物といったインフラ構造物の点検に使えるCHASING M2。CHASING M2は、中国の深センに本社を構える水中ドローンメーカーCHASINGが開発した製品で、動力装置「スラスター」を8基搭載しているため、前後だけでなく、左右への水平移動や機体の角度変更、横回転に応じている。

有線水中ドローン「CHASING M2」

 水中の最高速度は毎秒1.5メートルで、最大で深度100メートルまで潜行でき、可動範囲は着水した地点から半径200メートル。本体の重さは4.5キロで、機体の素材には、サビにくく軽いアルミニウム合金を採用している。

水中に潜行するCHASING M2

 本体には、ロボットアームや外部LEDライト、GoPro製カメラ、レーザースケーラーといったアタッチメントを取り付けられる。装着したモーターは、砂や石が巻き込むリスクを低減する特許技術を採用している。

 CHASING M2の稼働時間は、標準搭載している97Wh(ワットアワー)のリチウムバッテリーで2〜4時間。97Whのリチウムバッテリーと、オプションとして用意している200WhのバッテリーをCHASING M2が電源切れした際に、交換して利用することで、長時間運用が行える。

 CHASING M2が装着している1/2.3インチCMOSセンサーカメラは、解像度が1200万画素で、4K/1080pの動画と静止画を撮影できる。動画や静止画は本体に内蔵したmicro SDカードに残せる。

 また、EIS(電子動体ブレ補正)アンチビデオシェイク機能により、撮影時にカメラが衝撃などを受けても、3軸ジャイロスコープと3軸加速度計を備えたEISが、本体の位置と動きの変化を検出し、センサーが画像の補正アルゴリズムを使用して、画像の異常を補正する。

 さらに、本体が備えた2基のLEDライトは、2000ルーメンの明るさを有し、色温度を3段階で調整でき、暗い水中での対象物の撮影をサポートする。

 CHASING M2の操作は、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンもしくはタブレットを取り付けたコントローラーで行う。操作信号は、コントローラーと本体をつなぐテザーケーブルを介して、CHASING M2に送信される。

CHASING M2のコントローラー

 専用アプリ上には、機体の姿勢や深度、温度など操縦に必要なパラメーターが表示され、さまざまな設定もしやすい仕様になっている。ライブ配信に対応している上、ビデオ録画中の静止画撮影やスローモーション撮影、クイック編集、HDMIケーブルを介した映像の出力が可能。コントローラーのバッテリー稼働時間は最大6時間。

 価格は、コントローラーなどが付属したCHASING M2 水中ドローン標準パッケージ・200メートルケーブル付きが34万8000円。CHASING M2 水中ドローン標準パッケージ・100メートルケーブル付きが32万8000円(いずれも税込み)。

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