FURUELが運営する原状回復リフォームの「REMODELA」が、リフォームの施主と建設職人をつなぐマッチングアプリとしてリニューアルした。原状回復工事やリフォームがワンクリックで受発注可能となり、施主と職人双方の業務効率が大幅に向上する。
原状回復リフォームサービスのREMODELAを運営するFURUELは、REMODELAを施主(不動産オーナーや不動産管理会社)と建設現場で働く職人をマッチングするアプリとしてリニューアルし、2020年2月1日から大阪府下でサービスを開始した。
リフォームを依頼したい施主は、REMODELAにリフォームしたい物件の住所や施行希望日などの情報を入力する。するとスタッフが現地調査と見積作成を行い、見積データや現地で撮影した写真データなどをREMODELAに登録する。
施主は、登録された見積表の中から建具の品番や壁紙の種類などの見積項目を自由に選択でき、リフォーム総額もリアルタイムに算出される。工事内容決定後、依頼ボタンを押せば工事依頼が完了するので、あとは職人の申し込みを待つだけとなる。
施主が依頼した案件は、REMODELAユーザーである職人のスマホアプリに表示される。360度高画質の現地写真と工事の詳細を確認した職人が、受注したい案件を選択しクリックすれば成約となる。スマホから工事完成報告をすれば、工賃を即日受け取ることもできる。
このように新しいREMODELAの利点は、成約に至るアナログな手順を全てWeb上で完結できる点にある。
今回のリニューアルにあたっては、高品質のリフォームを希望する施主に向けたプレミアムプランも用意された。スタンダードプランでは職人と施主の個人契約となるが、プレミアムプランでは施主とFURUELの法人契約となるため、個人契約ができない企業の利用が可能となる。
またリフォーム工事ごとに品質評価を行うことで、職人の技術レベルを可視化できるようにもなった。技術力や実績に優れた職人は、プレミアムプランを通じて高単価の案件を紹介してもらえるため収入アップにつながる。
これまで職人が仕事を受注する場合、営業や現地調査、見積作成、請求書発行などを自分で行う必要があった。REMODELAがこれらのアナログな手順を代行することで、職人の労働生産性が大幅に向上する。
建設業界の労働人口減少を受けて、働き方改革による業界の魅力向上、ITを活用した業務効率化が業界全体で進められているが、REMODELAもその一翼を担うサービスとして貢献が期待できる。
REMODELAは、本年夏ごろには東京23区で、2021年ごろには全国主要都市でサービスを開始する予定だ。
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