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» 2020年02月20日 07時00分 公開

FM:施設の案内板や誘導表示が不要に、床面に映像を投影し目的地まで誘導するシステムを開発 (2/2)

[遠藤和宏,BUILT]
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現場で内容や位置、サイズ変更など可能

三菱電機 ビルシステム事業本部 ビル事業部 ビル計画部 ビルマネジメントシステム企画課 勝山賀孔氏

 専用ソフトウェアでは、汎用的なピクトグラムなどを標準実装している他、画像の作成や音声を取り込み、てらすガイドから流すこともできる。てらすガイドの設置状況に合わせて、映し出す内容や位置、サイズ、方向の調整がその場でタブレット端末で行える。入力可能な言語は、専用ソフトウェアがWindows OSをベースにして作成されているため、Windows OSで打ち込める全ての言語をラインアップしている。

 2020年2月18日に、都内で開催された記者発表会で、三菱電機 ビルシステム事業本部 ビル事業部 ビル計画部 ビルマネジメントシステム企画課 勝山賀孔氏は、JR「武蔵境」駅で実施したてらすガイドの実証試験について、「これまで、武蔵境駅では、西武線とJR線のホームに向かうルートが分からない利用者が多く、駅員がその対応で業務時間を大幅に割いていた。てらすガイドを導入した結果、ユーザーの経路に対する理解が進み、迷う利用者が半減したと聞いている」説明した。

 武蔵境駅以外にも、京浜急行電鉄「羽田空港国際線ターミナル」駅や複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」、スポーツ施設「武蔵野の森総合スポーツプラザ」などの施設でも実証試験が行われ、「第4回スマートビルディングEXPO」(2019年12月11〜13日、東京ビッグサイト 青海展示場)といった展示会でも利用された。

実証実験の実施場所一覧と展示会での利用実績

 実証試験だけでなく、三菱電機では、産業技術総合研究所と共同で、国際標準化機構に動くサイン「ダイナミックサイン」の国際標準化も提案している。

スマートビルサービスプラットフォーム
三菱電機 ビルシステム事業本部 ビル事業部長 藤澤孝氏

 三菱電機 ビルシステム事業本部 ビル事業部長 藤澤孝氏は、今後の展望について、「てらすガイドは、三菱電機が展開しているエレベーターやビル管理システム、入退室管理システム、サービスロボットと連携させ、パッケージ化したものをスマートビルサービスプラットフォームとして、ビル管理者に訴求することを構想している」と明かした。

 てらすガイドのサイズは、406(幅)×856(高さ)×171(奥行き)ミリ。底部に取り付ける転倒防止板の大きさは510(幅)×3.2(高さ)×289(奥行き)ミリ。てらすガイドの重さは約23キロで、転倒防止板は約3.6キロ。電源はAC100ボルト 50/60Hz。消費電力は310ワット以下。屋内仕様で、環境条件は温度が5〜30度で、湿度は20〜80%に対応。映像の投影サイズは114インチ固定で、その範囲でピクトグラムのサイズや位置などを調整できる。映像の明るさは3500ルーメン。タブレットの通信方式はWi-Fi。

 販売方式は売り切りもしくはリースを想定しており、値段はオープン価格だが100万円ほどを予定しているという。今後、顧客のニーズによって、レンタルでの提供も検討していく考えだ。

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