三菱電機ビルテクノサービスは、ビル設備システムの新たなオプションとして、空調機器を対象に、省エネ制御の計画から実行、評価、改善までをトータルでサポートをする「スマート・省エネ・アシスト」の販売を開始した。
三菱電機ビルテクノサービスは、ビル設備運用システム「Facima(ファシーマ)」に、空調を対象にした新たなオプションサービス「スマート・省エネ・アシスト」を追加し、2019年10月1日から販売をスタートさせた。
スマート・省エネ・アシストは、独自に開発した省エネ制御の新技術「省エネシミュレーション」と「アクティブ省エネ制御(遠隔制御)」を搭載し、ビルの消費電力で大きな割合を占める空調機器の効率的な運用計画を立案して、それに基づき、きめ細かく空調をコントロールする。運用後の省エネ効果は、クラウドを介して、専門スタッフのPCやタブレット上に評価グラフとして表示されるため、ビルオーナへのコンサルティングに役立てられる。
新サービス開発の背景について、技術開発本部 ファシリティ開発部の妻鹿利宏氏は、「電力料金の高止まりをはじめ、ZEB推進や省エネ法改正などといった政府の施策を受けて、企業の環境配慮への姿勢が重要視され、ビルにおいても省エネ対策の必要性が高まっている。しかし、省エネ推進のためには、ノウハウを持つ人材が求められるが、人手不足で技術者を確保しにくい状況にある」と説明。
基幹となる三菱電機ビルテクノサービスのビル設備システム「ファシーマBAシステム」は2種類あり、大規模ビル向け「ファシーマBAシステム」と中規模用の「ファシーマBAシステムtouch」をラインアップ。両システムとも、設備メーカーを問わないマルチベンダーのオープンシステムであり、全設備の稼働状況を記録できるのが特長となっている。
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