三菱電機と三菱電機ビルテクノサービスは、IoT プラットフォームを活用してエレベーターの常時監視・点検やデータ解析を行うグローバル遠隔保守サービスの提供を開始した。2021年度前までにアジアや欧州など15カ国に展開する予定。
三菱電機と三菱電機ビルテクノサービスは2019年10月1日、独自のIoTプラットフォームを活用したエレベーターのグローバル遠隔保守サービス「M’s BRIDGE(エムズブリッジ)」を香港、シンガポールにおいて提供開始した。2021年度末までにアジア、欧州、アメリカなど15カ国に展開する。
M’s BRIDGEは、三菱電機独自の IoT プラットフォームを活用し、エレベーターの運航状況を24時間365日、遠隔監視する。故障を自動検知すると、収集したデータから即座に原因を解析し、早期復旧を図ることで、利用者の安全性と利便性の向上に貢献する。遠隔点検で検出した変調は担当技術者に自動通報されるので、高品質で効率的な保守点検サービスの提供が可能となる。
M’s BRIDGEの海外展開の背景には、世界のエレベーター市場における利用者の安全性や利便性に対するニーズの高まりがある。三菱電機と三菱電機ビルテクノサービスが培ってきたエレベーターの遠隔保守の技術やノウハウを活用することで、両社の海外サービス拠点が実施する故障解析や保全計画策定などの保守管理業務を支援し、保守サービスの品質・効率性を高め、利用者の安全・安心、利便性を向上させるのが狙いだ。
今後について両社は、M’s BRIDGEを導入したエレベーターの運航データを継続的に収集し、三菱電機の AI 技術「Maisart(マイサート)」で分析・学習することで、最適な保守のタイミングや、機能維持に必要な修理内容や時期を予測する予知保全を実現したいとしている。
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