「EX-TREND 武蔵 Ver.20」を発売、電子黒板アプリ対応で出来形帳票作成を効率化情報化施工

建設現場における生産性向上を図る取り組みの1つである小黒板の電子化は、全都道府県で運用されるまでに普及しつつある。福井コンピュータは、こういった状況を考慮し、土木施工管理システム「EX-TREND 武蔵」の新バージョンで、電子小黒板の取り込みに対応した。

» 2020年02月10日 12時00分 公開
[BUILT]

 福井コンピュータは2020年2月25日、土木施工管理システム「EX-TREND 武蔵」の最新版Ver.20を発売する。

出来形帳票作成を効率化

 EX-TREND 武蔵 Ver.20は、福井コンピュータの電子小黒板スマホアプリ「どこでも写真管理 Plus」に入力した出来形実測値(測点、測定項目、規格値、設計値)を基に、事務所での出来形帳票の作成を効率化するソフトウェア。

 具体的には、どこでも写真管理 Plusで、工事写真の撮影とともに、現場で出来形実測値をデータ化する。次に、EX-TREND 武蔵 Ver.20の出来形管理プログラムに、データ化した出来形実測値を取り込むことで、従来、事務所に戻ってから実施していた出来形実測値のデータ入力作業を省力化する。

どこでも写真管理 Plusに入力した出来形実測値をEX-TREND 武蔵 Ver.20に取り込むイメージ 出典:福井コンピュータ

 また、EX-TREND 武蔵 Ver.20が備える「黒板作成・連携ツール」で作り上げた黒板テンプレートは、リコー製デジタルカメラ「RICOH G900」と「RICOH G900SE」へ直接転送が行える。

 EX-TREND 武蔵 Ver.20は、TREND-COREを併用することで、施工計画書(施工方法)の3D化に対応。施工前に、立体的に理解しやすい書類作成が可能になり、業務全体のフロントローディング化を容易にする。

従前の2Dモデルと3Dモデルで表現した施工計画書 出典:福井コンピュータ

 EX-TREND 武蔵 Ver.20で作成した3D設計データは、2020年3月24日販売開始予定の福井コンピュータ製新現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」と連動することで、測設や観測といった基本的なことから、丁張設置や段階検査活用までの施工管理業務全体の効率化を実現するという。この他、EX-TREND 武蔵 Ver.20は、電子納品要領や各種基準、施工管理系マスタの追加で、最新の基準に対応する。

 EX-TREND 武蔵 Ver.20(Dセット:写真・出来形管理プログラムを含む)の価格は60万円から(税別)。なお、各ソフトとの連携には、無償提供しているどこでも写真管理 Plusのダウンロードおよび、1ライセンスあたり年間1万2000円の黒板作成・連携ツールを購入する必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.