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» 2019年06月12日 08時17分 公開

BAS:AIでビル設備を最適化するクラウドプラットフォーム「JEM2.0」、テナントへの課金機能も

ジョンソンコントロールズ インターナショナルは、クラウドベースのビル設備データ解析プラットフォーム「JEM2.0」を発表した。JEM2.0は、エネルギー、資産、利用者、テナントなど、あらゆるビルにまつわるデータを一元的に管理するシステム。ビルに関するエネルギーや室内環境、光熱費などのあらゆるデータをAIで予測分析し、経費削減やオペレーションの効率化につなげる。

[BUILT]

 ジョンソンコントロールズ インターナショナルは2019年6月4日、オープンで拡張性の高い包括的分析プラットフォームであるJEM(ジョンソンコントロールズエンタープライズマネジメント)をバージョンアップさせ、2.0をリリースした。

空間と居室の利用状況把握で、会議室オーバーブッキングの原因も究明

 JEM2.0はクラウドベースで汎用性があり、1つの画面からビル内のあらゆる設備をプロアクティブな手法で管理することを可能にする。JEMは、エネルギー、資産、利用者、さらにテナントへの課金を含めたトータルの管理システムで、AIや機械学習を活用し、建物に関するあらゆるデータの予測分析を行うことで、コスト削減やビル設備オペレーションの効率化を図る。

 バージョン2.0で追加された仕様としては、エネルギー管理の機能で、熱、水、電力、蓄電、炭素量などのエネルギー使用量のトラッキング/分析/管理を行い、使用状況をAIで予測して、状況に応じて動作を自動調整することができるようになった。

 空間性能では、ビル空間と居室の利用状況を把握し、活用されていないスペースを発見したり、会議室のオーバーブッキングの発生原因を究明したりする。

 データを一目で見える化するウィジェットも用意され、ユーザー側でダッシュボードのカスタマイズやテンプレートから選択することも可能で、使用エネルギーの予測や優先順位付け、分析、管理、問い合わせ、情報共有が直感的に行える。

 財務健全性と光熱費管理では、1つのアプリで、拠点ごとの電気/ガス/水道などの利用量や人的サービス(飲食など)、空間/インフラサービス(廃棄物管理など)、支出に関する全体の収支を大局的な視点から把握できる。

 資産運用は、FDD(不具合検知:Faultdetection&diagnosis)を活用した資産運用管理アプリによって、管理者はビルのあらゆる情報を一元的にチェック。一方のメンテナンス管理アプリでは、作業指示書の作成と進捗管理の他、機器類の故障傾向の確認やアプリを介した施主とのコミュニケーションも実現し、双方の問題解決と顧客満足度の向上に貢献する。

 出典:Jason_JK

 JEM2.0では、ビルの利用者や従業員が室内環境の状況を把握し、制御を行うためのアプリケーションもサポート。照明や室温管理、ビル内のナビゲーションや会議室予約など、全ての操作を個人のスマートフォンで行えるようになる。入退室管理システムに接続すれば、入室した際、自動的に照明や室温がセット。設定は、ユーザー自身でするため、これまで手間だったビル管理者への問い合わせが最小限に抑えられる。

 テナントの管理では、各テナントに光熱費を課金でき、テナントの利用状況も可視化される。テナント側にしても、リアルタイムのさまざまなデータをもとに、テナント設備などの意思決定をすることができ、貸主/借り主の双方にメリットが生まれる。

 また、キオスクの機能では、エネルギーやサスティナビリティに関する取り組みを共有して、省エネ意識を啓発する。ロビーやエレベーター、カフェテリアなどで、ビル内の利用者にサスティナビリティに関する主要データを鮮やかなグラフィックで見せ、共有することで従業員や利用者の省エネに対する意識が高まり、自然と変化を促すことが見込める。

 ジョンソンコントロールズのエネルギー最適化およびコネクテッド機器担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのTerrill Laughton(テリル・ロートン)氏は、「JEM2.0へのアップグレードによって、当社におけるデジタルトランスフォーメーションの起点となり、現在および未来のビルのニーズに確実に対応するようになった。個々のビルはもちろん、あらゆる規模のビルから、グローバルに展開する企業のビルの要望にも応えられる拡張性を備えている」とコメント。

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