インドのBIM/CIMエンジニアを日本へ ヒューマンリソシアがアディティヤ大学と連携建設デジタル人材

ヒューマンリソシアはインドのアディティヤ大学と連携し、建設工学を学ぶ学生の日本での就業支援に関するMOUを締結した。BIM/CIMやCADを担う建設エンジニアの採用から日本語教育、国内企業への派遣までを一貫して支援し、技術者不足の解消を図る。

» 2026年09月18日 10時00分 公開
[BUILT]

 総合人材サービス会社のヒューマンリソシアは2026年8月20日、南インドのアンドラ・プラデシュ州に位置するアディティヤ(Aditya)大学と、建設工学(Civil Engineering)を学ぶ学生や卒業生の日本での就業支援に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。連携により、BIM/CIMやCAD、土木分野の設計支援などを担う建設エンジニアをインドで採用し、国内企業への派遣を通じて人材育成を強化する。

BIM/CIMを担う建設エンジニアの採用と育成を強化

アディティヤ大学のロゴ アディティヤ大学のロゴ 出典:ヒューマンリソシアプレスリリース

 ヒューマンリソシアの独自調査によれば、BIM/CIM活用に必要な人材について52.8%が「5年後に人材不足が拡大する」と回答し、多くの企業が将来の担い手不足に懸念を抱いていると判明した。

 事実、2025年3月に大学などを卒業して建築・土木・測量技術者として就職した人数は前年比0.9%減と、3年連続で減少。一方で、人材不足を感じる回答者のうち85.7%がBIM/CIM分野での海外人材の採用に前向きな姿勢を示すなど、海外人材を解決策の選択肢として捉える企業は多い。

 ITエンジニアの供給国として実績があるインドは、建設分野でも大規模な教育基盤を形成し、大学などの学部課程で建設工学を学ぶ学生は約32.3万人に上る。しかし、専門教育を受けた人材が日本で能力を発揮するには、日本語力だけでなく、日本の業務や職場環境への理解、在留資格の取得、訪日前後の生活支援が不可欠となる。

 こうした課題を解決するため、ヒューマンリソシアは建設工学の教育課程を持ち、外国語教育やグローバル人材育成に注力するアディティヤ大学と連携し、インドの専門人材と日本国内のエンジニア業務を直接つなぐ仕組みを構築した。

2026年7月31日にアディティヤ大学で開催したMOU締結式 2026年7月31日にアディティヤ大学で開催したMOU締結式 出典:ヒューマンリソシアプレスリリース

 合意に基づき、アディティヤ大学は対象となる学生や卒業生へ情報を提供し、候補者を募集し、ヒューマンリソシアは日本での業務内容や就業環境に関する説明会を開催して選考と採用を担う。採用者には訪日前から会話を中心とした日本語教育を提供し、日本に来た後は住居や生活の支援、日本文化や職場環境に関する研修を実施する。その上で国内の建設企業へ派遣し、就業後も定着やキャリア形成を継続的に後押しする。

 ヒューマンリソシアは今回の連携を起点に、インドの他の大学や教育機関との連携を広げ、建設関連分野の専門人材を継続的に採用/育成する基盤づくりを進める。同時に日本語教育から訪日、就業、定着までの一貫した支援体制を強化し、2027年度末までにBIM/CIMエンジニア1000人体制を構築して、国内企業の技術者不足の解消につなげる考えだ。

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