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» 2022年03月16日 05時14分 公開

日建連 杉浦氏が教える「BIM/CIM導入成功のための人材活用術」建設HRセミナーレポートBIM/CIM導入には「プロセスの理解」が不可欠(1/4 ページ)

国土交通省による全公共工事(小規模現場を除く)のBIM/CIM原則適用が2年後に迫っていることもあり、建設業界でのBIM/CIM導入の動きも活発になりつつある。だが、ビッグゼネコンなど一部の大手を除くと、BIM/CIM導入状況はまだまだ遅れ気味のようだ。建設業界の人事に関わる情報を発信するWebメディア「建設HR」は、2021年9月に日建連 杉浦伸哉氏を講師に迎え、プロセスとしてのBIM/CIMの理解と導入を阻む3つの要因にどう対処するか、さらにBIM/CIM人材活用術を解説するWebセミナーを開催した。

[BUILT編集部,BUILT]

 「BIM/CIMに関して、現在の動きを知るには、どんな所をチェックしていけば良いのか?」。司会者の質問に対し、 日本建設業連合会(日建連) i-CON技術TFリーダ 杉浦伸哉氏は即座にあるWebサイトのURLを挙げた。国土交通省が約1年前に開設した「BIM/CIMポータルサイト」だ。

 杉浦氏によれば、ポータルサイトはインフラ系の情報が主体ながら、BIM/CIMに関わる各種基準から各種団体の多様な活用事例までの幅広い分野にわたるコンテンツがそろっているため、BIM/CIMの流れを俯瞰できる。

国土交通省の運営するBIM/CIMポータルサイト

 続いて、「BIMを導入することのメリット」の問いには、杉浦氏は笑みを浮かべた。なぜならBIMのメリットについては、杉浦氏自身が常に自問自答している問題なのだ。改めて、誰が誰のメリットを考えているのか?また、そのメリットがあるとどうなるのか?参加者自身も考えてほしい」と言いつつ、杉浦氏は参考資料として「ISO 19650」のドキュメントを示した。

 ISO 19650は、BIMで建設のライフサイクル全般にわたり、情報管理を行うための国際規格。言い換えれば「BIM/CIMとは何か?」具体的に示すものであり、ISO 19650が示す建設生産プロセスの理解こそが、BIM/CIM理解への最重要ポイントとなる。

ISO 19650-1:2018

 では、なぜ「プロセスの理解」が重要なのか?BIM/CIMとは全てのプロセスに関わる技術・手法だからである。

 そもそも建設の仕事を進めて行く、そのプロセスを支援するツールとしてBIM/CIMがあり、プロセスを進めて行く上で「どんな風に情報を管理していくのか?」をまとめたものがISO 1965と位置付けられる。一連のプロセスの中でBIM/CIMをどう捉えるべきなのか――、自らの問題として考えていかない限り、BIM/CIMを導入するメリットは見えてこないのである。「仕事のプロセスを、BIM/CIMに置き換えたら何ができるのかをいま一度考えてもらえれば」と杉浦氏は語る。

日本建設業連合会(日建連) i-CON技術TFリーダ 杉浦伸哉氏
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