犬型ロボットにドローンステーションを搭載したシステムは、設備点検や災害現場での状況確認や情報収集などを想定した展示だ。
犬型ロボットの背中には、直径約50センチの円形基地局ポートを搭載する。ワイヤレス充電機能を備えたポートにドローンを載せ、離陸地点まで搬送することで、人が立ち入りにくい場所や危険区域にも移動型の離着陸拠点を設けられる。「プラント施設などには、人が近づきにくい場所もある。こうした場所でも、犬型ロボットと組み合わせることで、ドローンを広範囲の点検や巡回に活用できる」と担当者は可能性を語る。
充電時には、ドローンが基地局ポートの中心に正確に着陸する必要はない。着陸位置が直径100ミリの範囲内であれば充電でき、着陸時の位置ずれに対応する。
犬型ロボットに搭載したバッテリーからドローンへ複数回充電できるため、充電やバッテリー交換のために人が立ち入る回数を減らし、効率的な運用につなげる。充電電力は50ワット以下の設計とし、高周波利用設備の申請対象外としている。
今後は高線量区域を含む、災害現場での活用も視野に入れているという。人の立ち入りが困難な区域へ犬型ロボットでドローンを運び、周辺や建物内部の映像を取得することで、遠隔からの状況把握に役立てる考えだ。
ブースの壁面に沿って展示したレール走行ロボットは、巡回/検査/評価用途を想定した自動化システムのコンセプトモデルだ。
レール走行ロボットは、レール上を走行するため移動経路が明確で、周囲の環境変化や床面の障害物の影響を受けにくく、決められたルートを安定して巡回できる。工事現場やトンネル、工場、地下設備をはじめ、高所や狭所、足場上部など、障害物が多く、AGVやAMRでは走行しにくい場所での活用を想定する。
展示品のシステム構成は、Wi-Fi通信とRFIDによる制御、ワイヤレス給電を組み合わせた。レール上の所定の位置に充電ポイントを設け、巡回の合間に30ワットのワイヤレス給電で自動充電することで、人手による充電やバッテリー交換の負担を減らし、長時間の連続運用につなげる。
担当者は「レール走行ロボットは定点、または既定ルートでの運用が前提となるため、ワイヤレス充電との親和性が高い」と強調する。
機器としてはカメラとLiDARを搭載し、レール近くに設置したモニターに、走行中にカメラで撮影した映像と、映像から人物などを認識した結果を表示していた。また展示パネルでは、LiDARによる3D計測で建設現場の掘削進捗を定期的に記録する他、トンネルの漏水/ひび割れ観測、プラント設備の巡回記録などの活用例を示した。
展示はあくまでコンセプトモデルだが、ビー・アンド・プラスは巡回や監視、点検など活躍できる現場は幅広いとみている。
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