犬型ロボットがドローン充電基地に B&PLUSが現場巡回の無人化を提案メンテナンス・レジリエンス2026(1/2 ページ)

ビー・アンド・プラスは「第1回 建設機械・インフラロボット展」で、ドローン向け500ワットクラスのワイヤレス充電システムを披露した。併せて、犬型ロボットによる移動型ドローンステーションやレール走行ロボットへの給電など、人が立ち入りにくい場所での点検や巡回の無人化を提案した。

» 2026年08月21日 20時21分 公開
[加藤泰朗BUILT]

 産業用途向けワイヤレス給電システムの開発を手掛けるビー・アンド・プラス(B&PLUS)は、「メンテナンス・レジリエンス2026」(2026年7月15〜17日、東京ビッグサイト)の構成展で新設の「第1回 建設機械・インフラロボット展」に出展した。

ビー・アンド・プラスの展示ブース ビー・アンド・プラスの展示ブース 写真は全て筆者撮影

 省人化や自動化を背景に、ドローンやロボットの活用が広がる一方、運用上の課題となるのが充電だ。充電に伴う作業負担や機器の停止時間を減らし、効率よく稼働させる手段として、ビー・アンド・プラスはワイヤレス給電を組み込んだ自動運用の仕組みを提案した。

接点レスでロボットを自動充電、無人運用と保守負担軽減へ

 製造や物流の現場ではAGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)、各種作業ロボットの導入が進み、建設/インフラ分野でも資機材や物資の輸送にドローンを活用する動きが広がっている。バッテリーで稼働する機器の用途が広がるほど、充電の負担も比例して増していく。ブース担当者は「こうした機器を長時間にわたって安定稼働させるには、バッテリーをいかに効率よく充電するかが課題になる」と指摘する。

 ケーブルを人手で接続する方式では、充電のたびに作業が発生し、無人運用を妨げる要因となる。金属接点を用いた自動充電も可能だが、接点の摩耗や位置ずれ、ほこりや水分の付着による接触不良などに配慮する必要がある。

 対して非接触で電力を伝送するワイヤレス給電は、機器を所定の位置に停止させるだけで自動充電できる。人手を介さず、接点の摩耗や汚れの影響も受けにくいため、ロボットや搬送機器の安定運用と保守負担の軽減につながる。

電磁誘導方式、電界結合方式、マイクロ波方式など、ビー・アンド・プラスのワイヤレス給電技術を紹介したパネル 電磁誘導方式、電界結合方式、マイクロ波方式など、ビー・アンド・プラスのワイヤレス給電技術を紹介したパネル

着陸するだけで自動充電、ドローン向け500ワットシステム

 ドローン用ワイヤレス充電システムは、機体下部に受電部を取り付けたドローンが送電ステーションに着陸すると、自動で充電を開始するシステムだ。

500ワットクラスのドローン用ワイヤレス充電システム 500ワットクラスのドローン用ワイヤレス充電システム

 今展で出品したのは、2026年4月に販売を開始したドローン向け500ワットクラスのワイヤレス充電技術だ。高出力に対応しながら、受電部を約550グラム、134×120×62ミリの軽量かつコンパクトな設計にまとめた。最大50ミリの軸ずれを許容し、機体に合わせてブラケット構造をカスタマイズできる。

ドローンの機体下部に取り付けた受電部。充電電力500ワットで、最大50ミリの軸ずれを許容する ドローンの機体下部に取り付けた受電部。充電電力500ワットで、最大50ミリの軸ずれを許容する

 担当者は「建設現場では、測量や進捗管理でドローンの活用が進んでいる。ワイヤレス充電によって充電作業やバッテリー交換の手間を省くことができれば、人手不足に悩む現場にも貢献できる」と期待を寄せる。

ワイヤレス充電によるドローンの自律運用イメージ。バッテリー残量の低下を検知すると充電ステーションに戻り、充電後に作業を再開する ワイヤレス充電によるドローンの自律運用イメージ。バッテリー残量の低下を検知すると充電ステーションに戻り、充電後に作業を再開する
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