大林組は、CO2固定吸収型コンクリート「クリーンクリートN」を環境省が発注した福島県双葉郡双葉町の「中間貯蔵施設」の仮設建物基礎に適用した。原材料は、アサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」でCO2を吸収した材料を用いた。
大林組は2026年8月5日、CO2固定吸収型コンクリート「クリーンクリートN」を福島県双葉郡双葉町の「中間貯蔵双葉地区受入分別処理・貯蔵工事」の仮設建物基礎に適用したと発表した。
クリーンクリートNは、低炭素型コンクリート「クリーンクリート」に、あらかじめCO2を吸収して、固定化した炭酸カルシウムなどの粉体を混和している。大林組の発表によると、CO2排出量を最大約120%削減できるとしている。特別な設備も必要とせず、通常のコンクリートと同じ施工プロセスで施工できる。
今回の工事では、セメントの代替材料として高炉スラグ微粉末を75%使用したクリーンクリートに、細骨材の一部としてアサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」で回収したCO2吸収固定化材料を採用した。コンクリートのCO2排出量を実質ゼロ以下にできるという。
また、飲料補充時の既存物流を利用してCO2吸収材を設置し、回収したことで、新たな輸送に伴うCO2排出の抑制につなげた。回収した材料を建設現場で利用し、CO2の回収から材料化、利用までを地域内で循環させる「地産地消型のCO2資源循環」に向けた取り組みを進めている。
従来、大林組はCO2吸収固定化材料の輸送時に発生するCO2排出量を考慮し、首都圏近郊を中心にクリーンクリートNを適用してきた。今後は、ライフサイクル全体でのCO2排出量を踏まえ、地方や山間部を含む全国の建設現場へ適用を拡大し、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減を進める。
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