三井不動産レジデンシャルは、東京都23区で広さと品質を求める住宅需要に応える「新・邸宅型」の戸建て住宅を開発した。世田谷区弦巻に誕生した「ファインコート弦巻 ザ マスターズ」は延べ床面積41坪超で、予定価格は2億円台前半〜後半。
三井不動産レジデンシャルが東京都世田谷区弦巻で建設を進めていた分譲戸建て「ファインコート弦巻 ザ マスターズ」が、2026年9月に完成した。2026年9月19日の事前案内を前に、同月15日にメディア向け内覧会を開き、一部住戸を公開した。
ファインコート弦巻 ザ マスターズは、東京23区の新築戸建て価格が上昇する中、共働き世帯の増加や住み替え需要などを背景に、駅近の利便性と広い居住空間が両立した住宅ニーズをすくい取る形で企画した物件だ。コンセプトは「邸宅美学の新領域へ。THE MASTERS」。
建物は木造ツーバイフォー工法の2階建てで、総戸数は4戸。敷地面積は116.64〜128.00平方メートル、建物面積は128.52〜147.85平方メートル。間取りは3LDKまたは4LDK。設計・施工は三井ホームエンジニアリングが担当した。
予定価格は2億円台前半〜後半で、「ファインコート」ブランドの中でも広さや設備、サービスが充実したハイエンドモデルと位置付ける。
立地は、東急田園都市線「駒沢大学」駅から徒歩約9分の東京都世田谷区弦巻2丁目に位置する。用途地域は第1種低層住居専用地域で、高さなどに厳しい制限が設けられたエリアだ。
敷地は3方向を道路に囲まれて開放性が高く、北側には幅員約6メートルの道路を挟んで世田谷美術館分館「向井潤吉アトリエ館」があり、東側には世田谷区立駒沢中学校のグラウンドが広がる。アトリエ館の緑を借景とし、中学校側の開放感も生かしながら、各住戸の外観や室内からの眺めを考慮して間取りを計画した。
ファインコートは、三井不動産レジデンシャルが首都圏などで展開する都市型戸建てブランド。これまで800を超える街区で、1万4000戸超を供給してきた。
ワンブランドながら、住まいによって新たな街の風景をつくる「街並み創造型」、シンプル&モダンな建築とメンテナンス性を重視した「郊外シンプルモダン型」、駅近や都心部で容積率を最大限に活用する「都市高機能型」など、複数のラインアップを展開している。今回のファインコート弦巻 ザ マスターズは、「新・邸宅型」を掲げる新商品だ。都市部でも広さを求め、品質にも妥協しない購買層に向け、新たな選択肢として開発した。ザ マスターズは新たなシリーズ名ではなく、従来以上に広さや品質を追求した今回の物件コンセプトを表した名称だ。
新・邸宅型を開発した背景には、東京23区の戸建て住宅市場の変化がある。東京カンテイのデータによると、東京23区の新築建売戸建ての平均価格は2019年の6641万円から2025年には9773万円に上昇。一方、供給戸数は2020年の1840戸をピークに減少し、2022年以降は1200戸前後で推移している。また、SUUMOのデータでは、建物面積は90平方メートル台半ばから後半程度となっている。
三井不動産レジデンシャル 地域開発事業部 部長 若松雅人氏は、「東京23区の戸建て住宅市場は、価格は上昇、供給戸数は直近で横ばい、広さに関しては一定の広さを確保しているのが特徴だ」と分析した。
SUUMOの調べで購入者像は、東京23区の新築建売戸建ては20〜30代が中心で、子育て世帯が約7割を占める。実際に東京23区内のファインコート購入者は、共働き世帯の比率が89%に上る。
また、主にオフィスへ出社する購入者は50%で、在宅勤務と出社を組み合わせる層を含めると71%に上る。住宅選びでは立地を重視する回答が最も多く、特に駅から徒歩で掛かる時間を重視する傾向がみられた。
三井不動産レジデンシャルの調査では、予算2億円超の購入者のうち、建物面積120平方メートル超を希望する層は約6割。マンションを検討していたものの、子育てなどを考えて広さを優先し、戸建てに選択肢を広げるケースも増えている。
こうした需給動向を踏まえ、新・邸宅型の商品として開発したのが、ファインコート弦巻 ザ マスターズだ。
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