スカパーJSAT、ゼンリン、日本工営は2026年7月28日、衛星データを活用して斜面や地盤、インフラの変状を可視化するモニタリングサービス「LIANA(リアーナ)」において、JAXAの先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」の観測データを利用する新たなサービスプランの提供を開始した。併せて、従来のプランを刷新し、用途や利用規模に応じて選択できる3つのプラン体系を整備した。
LIANAでは、SAR(合成開口レーダー)画像解析ツールの開発に強みを持つスカパーJSATが解析を担い、利用者が指定したエリアの地盤変動などを時系列で表示する。Webシステムには、ゼンリンの詳細な地図データを実装し、日本工営の知見に基づいて地盤変動などの状況を視覚的かつ直感的に把握するためのノウハウも盛り込んでいる。
地盤変動などを面的に可視化する他、過去から現在までの変位推移のグラフ化、危険度評価などにより対象エリアの地盤の変状を分かりやすく把握できる。
3社は今回、ALOS-4の観測データを利用する「スタンダードプラン」を追加した。世界最高レベルの解像度と観測カバレッジ(広域な観測)を実現したとされるALOS-4の観測データを活用することで、地盤変動の継続的なモニタリングやインフラ維持管理、防災/減災を支援する。
新サービスプランは「ライトプラン」「スタンダードプラン」「アドバンスプラン」の3種類。料金も従来の「1平方キロ当たり21万円」の設定を変更し、4平方キロ当たり21万円からとした。
ライトプランは、ALOS-2が2014〜2025年に取得したアーカイブデータを利用し、過去の変動などの傾向を把握したいユーザー向けに提供する。料金は21万円(税別)から。
スタンダードプランはALOS-2のアーカイブデータとALOS-4のデータを組み合わせ、最新の衛星データを使ったモニタリングに対応する。観測頻度を高めることで、変動などの時間的な変状をより詳細に把握できる。料金は45万円(税別)からで、ALOS-4の画像2枚までを料金に含む。画像の追加は1枚当たり6万円(税別)。
アドバンスプランは、広域や複数拠点の解析、個別カスタマイズに対応する。ALOS-2のアーカイブデータとALOS-4のデータを組み合わせ、広域を面的に確認することで従来に比べて早期かつ低コストでリスク箇所を抽出する。料金は個別見積もり。
3社は2020年10月にLIANAを発表した。サービス開始後は国や地方自治体などの行政機関、インフラ事業者、建設コンサルタントなどが利用しており、災害対策や老朽化したインフラの維持管理に活用されている。
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