飛島建設は、国土交通省発注の「荒川第二調節池整備事業」で、3Dプリンタで製作した護岸ブロックを使用した護岸工の試験施工を実施した。
飛島建設は2026年8月5日、2026年5月に竣工した国土交通省関東地方整備局発注の「R4荒川第二調節池排水門及び囲繞堤新設工事」で、3Dプリンタで製作したブロックを使用した護岸工の試験施工を実施したと発表した。
大型ブロック(今回設計2×1メートル寸法)を使用した護岸工では、曲線部の施工でブロック同士に段差や隙間が生じる。このため、折れ点を設けて複数の平面を組み合わせた形状にする必要があり、仕上がりの景観面で統一感を確保しにくいという課題があった。また、現場では、ブロックの切断加工や隙間へのコンクリート打設など細かな施工手順が必要となっていた。
今回の試験施工は、荒川第二調節池内の水路から排水門へ放流する曲線部で、全体約600平方メートルのうち約72平方メートルの区間を対象に実施。曲線半径12〜15メートル程度の箇所に対し、現地形状に合わせて製作した専用ブロックを施工した。
ブロック製作には、建設用3Dプリンタを展開するPolyuseが協力。CADオペレーターが現地形状に合わせて1枚ごとに異なる3DCADデータを作成し、データをもとに3Dプリンタでブロックを自動製作した。
今回の試験施工では、施工条件に合わせた既製ブロックの切断施工手間の削減や現場打ちコンクリート作業の削減で、従来工法と比べて約2日間の工期短縮を実現した。切断作業に伴う回転工具の使用や斜面上でのコンクリート打設作業の減少により、安全性が向上した他、隙間のない統一感のある仕上がりとなった。
飛島建設は今後、今回の施工で得た知見をもとに、護岸工に加え、さまざまなコンクリート構造物への適用可能性を検討していく。
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