三菱地所ら6社は、CLTを活用したOAフロアをリニューアルし、本格販売を開始した。標準パネルの耐荷重を引き上げた他、支持脚をホックコネクト式に統一。木材の意匠性を生かしながら、施工性を高め適用範囲を拡大した。
三菱地所、MEC Industry、乃村工藝社、三洋工業、リンレイ、丸山金属工業は、CLT(直交集成板)を活用したOAフロア「WOOD FLOOR UNIT 3.2」をリニューアルし、2026年9月15日から本格販売を開始した。
従来のフリーアクセスフロアは、スチールでできたパネルの上にカーペットなどを敷くのが一般的だが、WOOD FLOOR UNIT 3.2は、CLTパネルの木目を仕上げとして生かし、天然木を現しとするのが標準仕様だ。CLTには主に南九州産スギを使用している。三菱地所の試算では、54ミリパネルを100平方メートル使用した場合、約3.2トンの炭素固定効果(CO2換算)が期待される。
リニューアルでは、より多くの用途の空間に採用できる耐荷重を目指し、標準パネルの厚さを従来の36ミリから44ミリに変更することで、耐荷重を2500ニュートンから3000ニュートンに引き上げた。さらに、3000ニュートンの耐荷重性能を持つスチール製のOAパネルよりも重量を軽くすることで、搬入や施工時の負担軽減を図った。
サイド篏合式の支持脚は、ボタンのようにパネル裏面のオス鋼板を支持脚の樹脂キャップに上から押し込んで固定する「ホックコネクト式」に統一した。これまでのパネル側面の溝と支持脚の位置を合わせてはめ込む方式と比べて、施工時の位置決めや脱着を容易にした。樹脂キャップのガイドも見直し、施工時の位置取りを簡易化している。
設備機器については、木目のパネルとの調和を考慮し、アップコンセントのカラーをブラックからシャンパンゴールドに一新した。なお、2026年9月時点では、配線蓋用の設備パネルはブラックのみ。シャンパンゴールドは2027年以降に導入する予定だ。
開発にあたっては、三菱地所が製品の企画立案、MEC Industryが材料の製造/加工と販売を担当。乃村工藝社はデザイン/施工監修と製品開発全般のアドバイス、三洋工業は支持脚の製造と施工性検証に加え製品販売窓口を務める。リンレイは天然木用コーティング剤の開発、丸山金属工業は特殊接合金物の開発を担った。
WOOD FLOOR UNIT 3.2はこれまで「新丸の内ビルディング」や「乃村工藝社 未来創造研究所 Creative Lab.」などに導入してきた。2025年度グッドデザイン賞やウッドデザイン賞2025 優秀賞(林野庁長官賞)、iFデザインアワードなどの受賞実績もある。
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