「運搬」「清掃」「墨出し」をロボットで レンタルのニッケンが「DXで拾い切れない効率化」提供第8回 国際 建設・測量展(1/3 ページ)

レンタルのニッケンは「CSPI2026」で、建設現場の“困りごと”を起点に開発した省力化につながる商品群を多数紹介した。運搬や清掃、墨出しを自動化する各種ロボット、次世代高所作業車、外装カーテンウォール取付けマシンなどを展示し、大掛かりなDXだけでは拾い切れない日々の作業改善を提案した。

» 2026年07月13日 20時52分 公開
[加藤泰朗BUILT]

 レンタルのニッケンは、「第8回 国際 建設・測量展(CSPI2026)」(会期:2026年6月17〜20日、幕張メッセ)に出展した。ブースは「ハカル」「ツクル」「ツナグ」「マモル」の4つのコンセプトで構成し、建設現場の生産性向上や安全性向上、環境負荷低減につながる製品やサービスを紹介した。

 本稿では、ブース担当者が今回の展示で特に力を入れたと話す、ツクルのコーナーの開発商品を中心に取り上げる。

レンタルのニッケンの展示ブース レンタルのニッケンの展示ブース 写真は全て筆者撮影

現場の小さな課題を拾い、開発商品に落とし込む

 ツクルのコーナーに並んでいたのは、現場に残る具体的な困りごとを起点に、レンタルのニッケンが自社、あるいはゼネコンやメーカーなどと共同で開発してきた商品群だ。ICTやAIを前面に出したソリューションが注目される一方で、現場には運搬、清掃、洗浄、鍵管理、墨出し、外装材取付けなど、日々の作業に埋もれた省力化の余地が数多く残る。

 ブース担当者は、「現場には、大きなDXだけでは拾い切れない効率化の種がたくさんある。小さな課題をひとつ1つ解決し、積み重ねることでも、現場の効率化に貢献できる」と説明する。

 「ひもーんII」は、黄と赤のひもを認識して、ルート走行する機能を備えた自動追尾型の運搬用ロボット台車だ。担当者によると、オペレーターの足を認識して自動追従させることもできるという。例えば人が1台目の台車を操作し、その後ろをロボット台車が追従するような使い方が可能で、仕様上は複数台同時追従にも対応する。

黄色の紐を追尾して走行する「ひもーんII」。充電時間9.5時間で、最大4時間駆動 黄色の紐を追尾して走行する「ひもーんII」。充電時間9.5時間で、最大4時間駆動

 担当者は、「職人の1日の業務を分析すると、工具や資材を作業場所までの運ぶ時間が大きな割合を占める。そこを軽減できれば、その分を本来の作業に充てられる。そうした考え方で開発された製品だ」と解説する。最大積載重量は600キロ、最高走行速度は毎時4.0キロ。重量物の小運搬を機械化することで、作業員の負担軽減と作業時間の有効活用に直結する。

 「TOギャザー」は、反射マーカー付きカラーコーンを四隅に置いて清掃範囲を認識し、建築現場の床に落ちたゴミ類を自動でかき集める自律型清掃ロボットだ。清掃経路を自動生成し、最大40×40メートルの範囲をカバーし、100立方メートルの広さにあるゴミを30分以内に収集できる。

自律型清掃ロボット「TOギャザー」。ブースでは展示用の有線コントローラーでデモを披露した 自律型清掃ロボット「TOギャザー」。ブースでは展示用の有線コントローラーでデモを披露した

 担当者は耐火被覆の吹付け作業を例に挙げ、「吹付け後に全員で掃き掃除をして作業を終える現場もある。ロボットが自動で荒清掃を担えば、掃除にかかる時間を減らし、その分を吹付け作業に充てる時間に回せる」と強調する。

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