米AutodeskはAWSと戦略的協業契約を締結した。Autodeskの建設や製造のソフトウェア群とAWSのクラウド基盤とAI機能が融合することで、製品のAWS Marketplaceでの提供やAI活用を含む建設のさらなるプロセス効率化につながるクラウド強化を目指す。
米AutodeskはAmazon Web Services(AWS)と戦略的協業契約(SCA)を締結したと発表した。設計から建設、製造、運用の各プロセスをより大規模かつ効率的にクラウド上で実現し、企業が抱える複雑なワークフローを強力に支援する狙いだ。世界を代表する設計ソフトウェアベンダーとクラウドインフラ企業が手を組むことで、建設業界のIT調達や設計ワークフローに大幅な変革がもたらされることが期待される。
今回の協業で最大の目玉は、Autodeskの主力製品がAWS Marketplaceを通じて直接購入可能になる点だ。2026年度第2四半期から、まずは「Fusion for Product Design」「Fusion Manage」の提供を開始する。
ユーザーはAWSのシンプルな調達や請求プロセスをそのまま使うことが可能で、既存のAWS Private Pricing Agreement(PPA)も引き続き適用できる。ユーザー各社がバラバラに行っていたソフトウェアの調達や請求の窓口がAWSに一本化され、導入から価値創出までが効率化される画期的な仕組みとなる。
両社は販売面の連携にとどまらず、Autodeskのクラウドプラットフォーム上での技術的イノベーションの加速に向けても連携する。AWSが持つ強靭なクラウド基盤や最先端のAI機能をオートデスクのシステムに組み込み、高度化と複雑化を極める近年の設計やものづくりのワークフローを根本から支える。プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、パフォーマンスの向上や俊敏性の強化、そしてより深いデータインサイトの獲得を目指す。
両社の連携は、Autodesk製品を利用するエコシステム全体にも波及する。両社のパートナーのMatterportは、空間データプラットフォームをAutodeskのワークフローと既に連携しているため、今回の協業により、AWS上でより統合された利用体験を得られるようになるという。
Autodesk のグローバルパートナーエコシステム営業担当バイスプレジデントのレイチェル・タラー氏は、「AWSとの協業をさらに深化させることで、クラウド上で設計やものづくりのあり方を、顧客自身が柔軟に選択できるようになる。両社の連携により、組織はそれぞれのビジネスニーズに最適なソリューションを柔軟に構築、運用、拡張可能になり、効率性とイノベーションのさらなる向上が実現する」とコメントしている。
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