横浜市磯子区で、エヌ・シー・エヌのSE構法を採用した全階木造5階建てビルの建設が進んでいる。同規模のRC造と比較して工期、コストともに2割程度の削減を見込んでいる。
エヌ・シー・エヌと安藤建設は2026年3月27日、神奈川県横浜市で建設中の5階建て全階木造ビル「(仮称)Wood Five Story新築計画」の構造見学会を開催した。SE構法による全階木造5階建てビルの建設は全国で2例目、首都圏では初の試みとなる。同規模のRC造と比較して工期、コストともに2割程度の削減を見込んでいる。完成後は1〜2階を安藤建設のオフィス、3〜5階を共同住宅として使用する。
物件建設地はJR「新杉田」駅から徒歩3分の場所に位置する。敷地面積は約213平方メートル、延べ床面積は約703平方メートルで、意匠設計をカサプルデザイン、構造設計をエヌ・シー・エヌ、施工を安藤建設が手掛けた。
エヌ・シー・エヌが展開するSE構法は、S造やRC造に用いられるラーメン構造を木造建築に応用した技術だ。独自開発の接合金物と構造用集成材、豊富な実績を生かした構造設計技術を組み合わせ、大規模木造建築の企画から完成までをワンストップで支援する。
木造ビルの優位性の1つがRC造の約3分の1〜5分の1という軽量性にある。地盤への負荷が軽減され、埋立地や軟弱地盤、狭小地でも基礎工事や地盤改良のコスト抑制につながる。また、高精度にプレカットされた構造部材を現地で組み立てるため、RC造と比較して工期を短縮でき、早期の収益化にもつながる。
また、環境面では、横浜市が推進する脱炭素戦略「Zero Carbon Yokohama」に合致する事例として、都市部における中層木造ビルの普及に向けたロールモデルを目指す。約96トンの木材を使用し、約211トンのCO2を貯蔵する。
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