意匠性の高い天井材の選択肢を増やすことで、オフィスだけでなく、システム天井の採用が少ないホテルや学校などへの展開も見込む。三菱地所設計 R&D推進部 木質建築ラボ 兼 中部支店 アーキテクト 瀬島蒼氏は「システム天井の規格にのっとったデザインとすることで下地設計を省略でき、施工もしやすい。建物に木材を使いたいという需要は多いが、構造材としての利用をコスト面で断念するケースは多い。気軽に使える木の内装材の選択肢が増えることには意味がある」と強調した。
新製品は2026年のパナソニック東京汐留オフィスビル内への設置を皮切りに、2027年に完成する三菱地所設計の新本社屋へ導入。2028年には学校法人宝仙学園が100周年記念事業として整備する新施設「宝仙百年館 The Terrace」での採用も決定した。
宝仙学園では特別教室が集約される新棟のライブラリーに国産木材格子ルーバー設置し、天井を木質化する。木材格子ルーバーの下には、さまざまな過ごし方ができる木製の家具やカウンターを配置し、木に囲まれながら思い思いに過ごせる空間の検討を進めている。
両社は今後、実際の設置環境における経年変化などを検証しながら、さらに製品改良を進める。システム天井を活用した木質化の普及を通じ、森林資源の循環にもつなげていきたい考えだ。
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