大林組は、プレキャストコンクリート(PCa)部材の製作図を自動チェックするシステムを開発した。
大林組は2026年4月13日、プレキャストコンクリート(PCa)部材の製作図を自動チェックするシステムを開発したと発表した。設計図と製作図、図面同士の整合性確認を自動化し、建設現場での図面チェック業務の省力化と品質向上を図る。
新システムは、CADで作成したPCa部材製作図を対象に、設計図や図面同士の整合性を自動で確認するWebアプリケーションだ。事前にシステムへ設計情報を登録し、チェック対象の製作図をアップロードすると、システムが図面を自動で照合して結果を出力する。
アップロードした製作図から、部材寸法や鉄筋本数、かぶり厚さなどの数値や項目を自動抽出し、設計情報と比較することで、図面間の不整合を検出する仕組みだ。チェック結果は整合箇所を青、不整合箇所を赤で表示する。
大林組によると、地上28階建て、基準階面積約2500平方メートルの建設現場では、約2300枚の図面が作成され、図面チェックの作業量は約1000人日に上っていた。新システムの適用によってチェック項目の一部を自動化でき、約220人日分の作業を削減。全体の約22%に相当する省力化効果を確認した。
構造関連のチェックでは、柱や梁など躯体構造に関わる鉄筋本数やかぶり厚さなどの確認では、柱は99.4%、梁のうち単梁は90.1%、その他の梁は69.8%を自動チェックでき、構造関連チェック業務全体では約86%の省力化効果を確認した。
新システムの導入により、図面チェック業務の効率化が進み、施工計画の高度化や品質向上など、より付加価値の高い業務に注力できる環境を整える。
今後はPCa工法以外の工法や工種にも順次展開する予定だ。デジタル技術を活用した業務の省人化と高度化を進めることで、建設現場の生産性向上と品質確保の両立を目指す。
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