大和ハウス工業は東京都町田市で大型物流施設「DPL町田II」を着工した。開発段階から通販大手のディノスの入居が決定しており、要望を反映したマテハン機器動線や空調設備を導入。交通利便性に加え、人材確保を後押しする「職住近接」も実現する。
大和ハウス工業は、東京都町田市で市内で2棟目となるマルチテナント型物流施設「DPL町田II」を2026年2月2日に着工した。地上5階建て延べ床面積約3万平方メートルの規模を誇り、竣工は2027年11月30日を予定している。
今回着工した「DPL町田II」の最大の特徴は、開発計画の段階から総合通信販売企業の株式会社dinos(ディノス)のテナント入居が決まっている点だ。複数の企業が入居できるマルチテナント型の施設でありながら、ディノスの具体的な要望を色濃く反映した専用仕様となっている。
建物の保管能力を最大限に引き出すため、垂直搬送機を設置し、限られた敷地面積でも高い収容力を確保した。さらに、物流業務の効率化や自動化に欠かせないマテリアルハンドリング(マテハン)機器をスムーズに導入できるよう、専用の動線を設計に盛り込んでいる。
また、施設内で働く従業員の労働環境にも配慮を施した。倉庫内の空調環境を改善するため、天井に大型のシーリングファンを設置。夏場の厳しい暑さを和らげるだけでなく、床面の結露防止や害虫の侵入を防ぐ効果も期待できる仕様だ。
ディノスはすでに隣接する大和ハウス工業の物流施設「DPL町田I」にも入居しており、2拠点体制となることで運用面での大きな相乗効果が見込まれる。
近年の物流業界で最大の課題が「働き手の確保」。DPL町田IIは、広域配送の利便性と職場の通いやすさを両立した絶好のロケーションに位置する。配送の観点では、八王子バイパス「相原インターチェンジ」から約4.7キロと幹線道路へのアクセスが容易で、広域配送拠点として高いポテンシャルを持つ。
一方、通勤の観点では、周辺に住宅地が広がっていることに加え、京王電鉄相模原線「多摩境駅」から約1.3キロ(徒歩約17分)の距離にある。さらに、多摩境駅から発着するバスを利用すれば、「小山上沼公園」停留所からわずか徒歩1分で到着する。「職住近接」を実現できる立地で、テナント企業の人材確保を強力に後押しする。
設計・監理は大和ハウス工業、施工は西松建設が担当する。物流需要の高度化や働きやすさが求められる昨今、効率と環境を両立した次世代の物流拠点として完成が待たれる。
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