大阪府で延べ2.3万m2のマルチテナント物流施設が着工、大和ハウス工業リテール&ロジスティクス

大和ハウス工業は、2023年12月31日の竣工に向け、大阪府東大阪市で計画を進めるマルチテナント型物流施設「DPL東大阪」が2022年11月15日に着工したことを発表した。

» 2022年11月17日 13時00分 公開
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 大和ハウス工業は、大阪府東大阪市で開発を進めるマルチテナント型物流施設「DPL東大阪」が2022年11月15日に着工したことを公表した。

近鉄けいはんな線「荒本駅」から徒歩15分のエリアに立地

 近畿圏では、EC(電子商取引)関連の物流量増加を要因に、マルチテナント型物流施設の需要が堅調に推移している。なかでも、大阪府内では、南港や天保山などの湾岸地域で物流施設の開発が進んでいる。

 しかし、近年は、拠点の分散化や都心への交通利便性の高さが評価され、内陸部における物流施設開発の需要が高まっている。こういった状況を踏まえて、大和ハウス工業は、大阪府東大阪市で、DPL東大阪の開発に踏み切った。

 開発地は、阪神高速道路13号東大阪線「中野出入口」から約600メートルの場所に位置し、近畿道にも近接しているため、大阪市内への配送に適しているだけでなく、周辺都市へのアクセス性も高く、近畿全域の輸送拠点としても機能する。

 さらに、近鉄けいはんな線「荒本駅」から徒歩15分のエリアに立地し、2029年には大阪モノレールの延伸に伴い、「(仮称)荒本駅」が新設されるため、施設内で働く従業員の就労環境も整っている。なお、東大阪市は、大阪府のなかでも、大阪市や堺市に次いで人口が多いため、雇用を確保しやすい。

 DPL東大阪は、S造地上6階建てで、2社のテナント企業が入居可能なマルチテナント型物流施設。マルチテナント型物流施設は、複数企業の入居を想定した汎用倉庫で、入居テナント企業は建設費や維持管理費を抑えて物流事業を展開することができる。

「DPL東大阪」の北側(左)と南側(右)の外観 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 また、特定の企業専用に建設するBTS型物流施設と比べ、事業開始までの期間を短縮するため、物流ニーズの多様化により、急速に変化する事業環境の中でスピーディーに事業を展開する。

DPL東大阪の概要

 DPL東大阪は、S造地上6階建てで、延べ床面積は2万3576.85平方メートル。所在地は大阪府東大阪市菱江3丁目15-60で、敷地面積は7940.72平方メートル。設計・施工は、淺沼組が担当し、着工は2022年11月15日で、竣工は2023年12月31日、入居は2024年1月8日を予定している。

「DPL東大阪」の位置図 出典:大和ハウス工業プレスリリース

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