サッポロ不動産開発は、築30年程度が経過した東京都渋谷区のオフィスビル「恵比寿スクエア」の大規模バリューアップ工事を完了した。
サッポロ不動産開発は2026年3月11日、東京都渋谷区のオフィスビル「恵比寿スクエア」の大規模バリューアップ工事が完了したと発表した。
1994年竣工で築30年程度の物件を、外構や外装、1階エントランス、各階共用部、屋上、1階専有部まで包括的に刷新。建物のデザインや機能、構成や動線を横断的に見直し、現代のワークスタイルに対応する空間へと再生することで、物件価値の向上を図った。
サッポロ不動産開発は、恵比寿を重点戦略エリアの1つとして位置付けており、2024年3月に恵比寿スクエアを取得。物件はS造一部RC造の地下1階/地上7階建てで、敷地面積は557.04坪、延べ床面積は2760.74坪。「恵比寿のまちにひらかれた、洗練されたクリエイティブなオフィス」をコンセプトに掲げ、恵比寿の街が持つ雰囲気に調和するオフィス環境の構築を目指した。
従来の物件は、車寄せやエントランスの閉鎖的な構え、照度/採光不足による暗い印象など、外観や空間構成に時代を感じさせる点があった。加えて、近隣商業施設との連続性が十分に確保されていないことや屋上利用が喫煙に限定されていたこと、トイレや給湯室など水回り設備が老朽化していることも課題となっていた。
バリューアップにあたっては、外構/外装面では車両動線を見直し、車寄せを廃止して外部に開かれたエントランス空間へと転換。植栽計画も整理し、緑を感じられるアプローチとした。さらにバリアフリー対応のスロープを新設し、緑地帯の整備やキッチンカーなどの設置が可能なイベントスペースを設けて賑(にぎ)わいの創出を図った。
1階共用部は階段とスロープを撤去してフラット化し、使い勝手と柔軟性を向上。併せて、既存駐車場の一部を専有部床へ転用して、ハーフセットアップオフィスとして整備した。旧管理人室をトイレへ転用し、多目的トイレを新設した他、天井デザインも刷新。アート作品も設置した。
各階共用部はエレベーターホールを改修し、エントランスとトーンを統一。建物全体のデザインに一体感を持たせた。また、トイレを木目を基調とした落着きのあるデザインへとリニューアルしている。
屋上には人工芝を敷設し、既存の花壇造作を活用したベンチを設置。プランターには視線の高さに葉がかかる樹種を選定し、景観性と快適性の向上を図り、気分転換ができるスペースに刷新した。
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