神奈川県横浜市の歴史的建造物「横浜郵船ビル」が、ホテルへ生まれ変わる。日本郵船とPlan・Do・Seeは2025年5月、同ビルのコンバージョン工事に着手。竣工は2026年秋を予定している。
日本郵船とPlan・Do・Seeは2025年5月7日、神奈川県横浜市の歴史的建造物「横浜郵船ビル」のホテルへのコンバージョン(改装)工事に着手した。竣工は2026年秋を予定しており、完成後は宿泊、レストラン、バンケット機能を備えたホテルとしてPlan・Do・Seeが運営する。
横浜郵船ビルは日本郵船創業50年を記念して1936年に完成。正面に並ぶ16本のコリント式列柱が特徴的な古典主義様式の建物だ。2003年には1階部分を「日本郵船歴史博物館」として改装し、市民に親しまれてきた。今回の計画では歴史的価値のある外観を保存しつつ、内部をホテル仕様へ改修する。
事業は2023年から新交流の海岸通り地区再開発の一環で、周辺のオフィスや商業施設と連動したエリア活性化を図る。
建物は、敷地面積は5507.14平方メートル、延べ床面積は7163.25平方メートルの地上4階建て。土地と建物の所有者は日本郵船、施工は岩田地崎建設、設計はJPプロパティーズ 一級建築士事務所が担当する。内装デザインをHBA、設備設計を総合設備コンサルタント、構造設計を織本構造設計が手掛ける。
Plan・Do・Seeは国内外46拠点でホテルやレストランを展開し、歴史的建造物のリノベーションにも実績を持つ。Plan・Do・Seeのノウハウと日本郵船とのシナジーを最大化し、地域に新たな価値を創出する計画だ。
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