ZEH改修が睡眠の質や知的生産性を向上、東京建物や慶応大が実証実験の結果を報告リノベ(1/2 ページ)

東京建物、慶應義塾大学、YKK APは2025年夏と2026年冬に実施した既存賃貸マンションのZEHリノベーション実証実験の結果を報告した。実証の結果、ZEH改修を実施することで、睡眠効率や集中力の向上につながる可能性が示された。

» 2026年03月04日 17時03分 公開
[黒岩裕子BUILT]

 東京建物、慶應義塾大学、YKK APは2026年2月24日、東京都江東区で、既存賃貸マンションにおけるZEH(ネット ゼロ エネルギー ハウス)基準のリノベーション効果を検証した実証実験の結果報告会を開催した。実験ではZEH改修が居住者の快適性や健康、知的生産性にどのような影響を及ぼすかを、体感評価と実測データの両面から分析。最大の特徴は同一のマンション内にZEH改修住戸と通常改修住戸を同時に構築し、比較検証した点にある。

(左から)結果報告会に参加したYKK AP ビル統括本部 開発営業部長 大作健司氏、東京建物 執行役員 住宅エンジニアリング部長 遠藤崇氏、慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 准教授 川久保俊氏、国土交通省 住宅局参事官(建築企画担当)付 建築環境推進官 宮森剛氏 提供:東京建物
Brillia ist 東雲キャナルコート 外観 Brillia ist 東雲キャナルコート 外観 提供:東京建物

 実証の舞台は、東京建物が保有する築20年(2005年竣工)の既存マンション「Brillia ist 東雲キャナルコート」。建物はRC造、地下1階地上14階建て、総戸数423戸。

 同じ間取り(2LDK+S、専有面積66.09平方メートル)でいずれも東向きの住戸を使用し、6階をZEH改修、11階を通常改修とした。家具レイアウトや測定機器の配置まで全ての条件を統一。夏季(2025年8〜9月)と冬季(2026年2月)の2回にわたって、室内環境測定と被験者実証を実施した。

 発表会で登壇した慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 准教授 川久保俊氏は「戸建住宅のZEHに関する研究は国内外に多数あるが、既存マンションをZEH化して効果を検証した事例は少ない。同一マンション内のほぼ同一の間取りで比較検証した研究は日本初だ」と説明した。

ZEH改修住戸と通常改修住戸の位置関係 6階ZEH改修住戸と11階通常改修住戸の位置 提供:東京建物
室内環境測定機器の概要 室内環境測定の概要 提供:東京建物
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