三井不動産 代表取締役社長 植田俊氏は、「神宮外苑地区まちづくりにおいて、これまでの100年の歴史を継承し、賑わいあふれる緑豊かなスポーツの拠点の創出を目指してきた。新秩父宮ラグビー場はその計画の第一歩。日本が世界に誇るスポーツクラスタの中核施設として、スポーツとエンターテインメントの力で神宮外苑地区全体の活性化を図る」と述べた。
また、再開発では、樹木本数を現在の約1904本から約2304本へ増やし、緑地面積比率も25%から35%へ高めると説明し、「象徴である4列の銀杏並木については再開発の最重要課題と位置付け、万全を期して保全する」と強調した。
新ラグビー場は、東型の円周道路を「静かな賑わい軸」、西側のスタジアム通りを「活気ある賑わい軸」と位置付け、神宮外苑地区と調和したネットワークを形成する。建物高さは国立競技場や明治神宮聖徳記念絵画館と同等とし、上部を垂直方向に細かく分節した傾斜屋根とすることで圧迫感を抑えた外観とした。現秩父宮ラグビー場建設時の観客席デザインを継承した弓なりの大屋根がスタジアム全体を包み込む。
観客席は東西スタンドを均等にした「ダブルメインスタンド」を採用。コーナー部から観戦できる「ラグビータワー」、選手と同じ目線で試合を楽しめる「フィールドバー」の他、「VIPルーム」や最上階に位置する「スカイラウンジ」なども整備。プロ/アマチュア合計で年間約60日のラグビー開催を予定している。
ライブ会場としては都内最大級の最大約2.5万人を収容可能。50×12メートルの大型ビジョンを設置し、多彩な演出に対応する。平日の来場も容易な立地を生かし、国内外のトップクラスのアーティストの公演での利用を見込む。
その他、各種スポーツイベントやコンサート、展示会など多目的利用に対応。ハイスペック天井や段差のない搬入動線を確保し、演出の自由度やスムーズな設営/撤去を支援する。東京ドームの運営ノウハウを活用することで高稼働を目指す。
また、南側開口部を開放し、II期工事で整備予定の南側広場へとつながる一体的な空間を創出する。敷地内の存置樹木を最大限保存するとともに、外苑創建時に植えられた樹種を踏まえて新たな植栽を選定するなど、良好な緑地の形成を図る。北側には日本スポーツの歴史や価値を発信する博物館機能を配置し、周辺の文化施設と連携した文化交流の拠点とする。災害時に約7000人が一時滞在可能な広域避難場所としての機能も確保する。
環境面では「LEED GOLD」「ZEB Ready」の取得を予定。ICT活用による運営高度化も図る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10