L is Bは矢作建設工業と共同で、建設業の労働災害を未然に防ぐ、「AIあんぜん指示ボット」を開発した。日墓の作業予定に関連する労災事例をAIが探し出し、現場作業員が日々のコミュニケーションツールとして使っているビジネスチャットの「direct」に知らせ、作業時の注意を促す。
L is B(エルイズビー)は2026年1月15日、矢作建設工業と共同で建設現場の安全指示を高度化する「AIあんぜん指示ボット」を開発したと発表した。
矢作建設工業では、過去15年にわたり労働災害の発生状況や原因を整理し、詳細な事例として蓄積してきた。しかし、こうした貴重なデータは、日々の安全指示の中で十分に活用し切れていなかった。
一方でL is B は、現場情報を確実に届ける「direct(ダイレクト)」のコミュニケーション基盤を活用し、建設業界の安全確保や業務効率化を支援してきた。
そこで両社は「データを現場の安全に直接結びつけたい」という共通の目的を掲げ、“作業予定×労災事例×チャット配信”を活用した新しい安全管理の手法を共同開発するに至った。
AIあんぜん指示ボットは、矢作建設工業がクラウド上に保管する労災事例データと、L is Bが提供する現場向けチャットのdirectを連携させ、AIが作業予定に応じて適切な労災事例を抽出し、PDFなどの資料と共に現場へ届けて注意喚起する。矢作建設工業では現場管理者の負担を増やすことなく、安全意識の向上と同種災害の再発防止につなげている。
想定される導入効果としては、direct上のチャット形式での情報共有のため、現場作業員へ確実に伝わり、安全指示の実効性が高まる。また、作業内容に合致した事例の提示で、現場での気付きをもたらし、安全意識の底上げにもなる。
また、AIが事例抽出から配信までを一貫して自動化するため、従来の安全指示作業で要していた手間や時間も削減される。
両社は現場からのフィードバックを反映しながら、AIあんぜん指示ボットの機能改善を続ける。蓄積された事例データ活用の可能性を広げるため、安全管理だけでなく品質管理など他領域への展開も視野に入れている。
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