2025年10月13日に184日間の会期を終えて閉幕した大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界各国やグローバル企業が最新技術を競い合った。その舞台裏では、日本の建材メーカーが知恵と技術でイベント成功を支えた。本稿では「住まい・建築・不動産の総合展 BREX関西」の建材ナビ特設コーナーに出展した企業の中から、万博会場で採用された素材と技術を紹介する。
建築や不動産分野の先端技術や最新製品が一堂に会する総合展示会「住まい・建築・不動産の総合展 [BREX関西]2025」が、2025年10月30〜31日にインテックス大阪で開催された。
今回、建材ナビとのコラボレーション企画で設けられた特別展示「大阪・関西万博で使われた建材」コーナーには、万博を支えた日本のメーカー16社の製品が集結。外装や床、壁紙、竹材、金属、木材──多彩な素材が機能性やデザイン性だけでなく、環境配慮や循環性という共通のテーマでつながり、“一度限りのイベント”を越えた建材の新たな価値を示した。半年間にわたる過酷な屋外環境を経て、耐久性や意匠性、環境性を実証した建材たちは、未来の建築を支える実践的なデータと経験を残した。
建築用化粧板メーカーとして知られるアイカ工業は、テーブルトップやトイレブースの表面材など、身近な生活空間を支えるメラミン化粧板の国内トップメーカーだ。大阪・関西万博では、トイレブースや床材として採用された。
特に注目を集めたのが、SNSでも話題となった「2億円トイレ」。万博カラーに合わせ、通常ラインにはない赤や黄、青の特注色を製作し、意匠に沿った空間演出を実現した。
「特別なイベントで自社製品が採用されたことは光栄だった」とアイカ工業の担当者。納入した材料は既存製品をベースにしており、信頼性と施工性が評価されたという。
大阪メトロ「夢洲」駅の壁面にも使用され、万博の記憶を形として残している。「ここに使われた」と伝えることが、営業現場での会話のきっかけにもなっているそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10