英国政府は、大阪・関西万博の英国パビリオンを循環型デザインに基づき再利用する。モジュール構造を採用した建築資材、家具や厨房機器などを能登半島の「みんなの家」や関西エアポートグループなどの日本各地に寄付し、万博レガシーとして再利用する。
英国政府は2025年11月、2025年大阪・関西万博に用いた英国パビリオンを循環型デザインに基づいて再利用すると発表した。モジュール構造を採用した建築資材や運営資産を再活用、寄付によって日本各地へ展開し、万博後もレガシーとして生かす。
英国政府は、万博の英国パビリオンを持続可能性と循環型経済を象徴する存在として設計した。モジュール式構造のグローバル モジュラー システム(GMS)の採用で、建設段階から再利用を前提とし、廃棄物の削減と循環型経済の推進を考慮している。構造部材や機材の多くはレンタルや再資源可能な方式としたため、廃棄物削減と資材の長寿命化につながる。
パビリオンの解体と再展開は、モジュールシステムの建設も手掛けた英国建設企業のES Global(ESG)が主導する。運営期間中に用いた厨房設備や家具類、展示関連資材などをできる限り再利用可能な形で回収し、次のプロジェクトや地域支援用途に向けて再整備する。
再活用と寄付は、英国の万博レガシープログラム「MUSUBI」を軸に進めている。MUSUBIは教育、文化、イノベーションの領域で日英の協力を促進する取り組みだ。
能登半島の「みんなの家」には、ベンチや丸型木製テーブル、バーレイの食器、厨房機器、小売業者兼デザインハウスのリバティー製家具、救急キット、おむつ交換台、アクリル製A4フレームなどを寄付。また、大阪府内の万博インスパイア企画「demo!expo」には、レストラン用椅子や本棚、ソファ、テレビ、会議機器、屋外用家具など、公共空間やコミュニティー活動向けの備品を提供した。
また、関西エアポートグループは、英国パビリオンの象徴的な赤い電話ボックスを公共空間で万博のレガシーとして展示。2026年初頭に関西国際空港で披露セレモニーを予定している。万博の記憶を旅行者に伝えるとともに、継続的な文化交流を促す展示品として活用する。
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