セーフィーは、建設現場などの防犯ニーズの高まりに対応する新会社「セーフィーセキュリティ」を設立し、セントラル警備保障と資本業務提携を締結した。
セーフィーは2025年11月7日、建設現場を含む防犯ニーズの高まりに対応するため、新会社「セーフィーセキュリティ」を設立し、セントラル警備保障(CSP)と資本業務提携を締結したと発表した。
高齢化や人手不足を背景に、現場に人を常駐させずに安全を確保する「遠隔警備」の需要が高まっている。セーフィーセキュリティは、クラウド録画サービスを手掛けるセーフィーが2025年1月に設立した防犯/警備特化の新会社。AIカメラやセンサーによる侵入検知とストロボサイレンを使用した音と光による威嚇、管理者へ自動通知を組み合わせたスマートセキュリティシステムを展開する。
設立以降、「遠隔によるみまもり」を目的とした実証実験を15カ所以上で実施してきた。建設現場では、夜間の無人状態で発生する資材盗難などのリスクがあるが、実証では不法侵入を検知して声がけで撃退するなど、未然防止に有効な手段となることが確認された。
この他、太陽光発電所では偵察行動の検出による銅線盗難の抑止、省人化店舗ではAIによる不審行動の検知によって事故リスクの早期発見にも寄与している。
セーフィーセキュリティは現場への駆けつけに不可欠な警備会社との連携を強化することで、多様な警備手法に基づいた出動前の遠隔からの即時声掛けや現場への駆けつけ、運営者への即時通告と並行した映像モニタリングなどを連携していく。映像解析と現場対応の融合により、即時性対応の有用性を高める。
初期段階では、従来の警備が浸透していない領域も含めた遠隔警備の提供を図る。中長期的には既存警備との融合に加え、IoTを用いた関係機関との協調も見据える。警備だけではなく非警備領域でのサービス提供を目指していく。
将来は、法人で得たノウハウを個人向けに転用し、国内市場にとどまらず海外へのサービス拡大も視野に入れている。
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