オリエンタル白石は、吊り足場上での巡回業務を想定した四足歩行ロボットの安定歩行試験に成功した。
オリエンタル白石は2025年11月4日、吊(つ)り足場上で四足歩行ロボット「Go2」の稼働試験を行い、障害物や細かい段差が存在する環境でも安定して自律歩行できることを確認したと発表した。
吊り足場は構造物の上から吊り下げる形で設置する仮設の作業床。橋梁(きょうりょう)や高速道路などの高所かつ巨大な建造物の工事で多く使用され、現場によっては数百メートルから数キロに及ぶ。
稼働試験は2025年10月に稼働中の工事現場で、Unitree Robotics製のGo2にオリエンタル白石がプログラミングをしたシステムを用いて実施した。Go2は、31(幅)×40(高さ)×70(全長)センチ、連続稼働時間は約2時間。
検証の結果、細い吊りチェーンやワイヤなど、従来LiDARで検知が困難だった障害物を正確に認識、回避することに成功。細かな段差が多数存在し、見通しの悪い吊り足場上でも、バランスを崩さずにロボットが安全に巡回できることを確認した。
オリエンタル白石は今後、工事現場や工場でのロボットの自動巡回、巡回中の体調不良者検知などの実現を目指す。
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