既存機能の改良では、建設現場の安全管理やリスクアセスメントを支援する「安全AIソリューション」が、生成型と厚生労働省の公開データ版を統合してバージョンアップ。作業内容を入力すると、関連する法令や過去の災害事例、社内マニュアルなどを横断的に参照しながら、想定されるリスクと対策案を自動で提示する。新たに自分で参考情報を選んで生成する「インタラクティブモード」を追加し、現場の実情に合わせて検討を深められるようになった。
ビデオ通話機能「GEMBA Talk」はAndroidに対応。iOS版ではUSBカメラの接続が可能となり、配筋の奥など従来は確認が難しかった部分も遠隔で映しながら打ち合が可能になる。
フォルダ管理も権限や同期対象を柔軟に設定できるようになった他、ノートの削除禁止設定にも対応。同期対象を設定することで、大規模利用時の運用負荷軽減と高速化を図った。
加えて、複数ページにわたるデータのレイヤー操作も強化した。一括表示や非表示設定、一括選択が可能になり、大量のページを一気に処理できる。
料金はベーシック版が年額2万8800円(税別)からで、既存ユーザーは追加費用なしでバージョン7へ移行できる。工事写真管理など一部の新機能は年額3万7800円(税別)のスタンダード版以上が対象となる。
MetaMoJiは、今後もeYACHOの進化を加速させる方針だ。BIM/CIMデータ活用や設計部門向け機能の拡充を進める他、工事写真管理の機能の強化、安全AIソリューションのAndroid対応などを予定している。さらに、MetaMoJi CloudのAPIサービス(仮称)を公開して基幹システムからのユーザー追加やシェアノート作成を自動化する仕組みも計画。地方から大手まで幅広いユーザーのDX推進を後押しする。
現場管理:スウェーデンハウスが「Kizuku×egaku」を本格運用 現場管理と施主対応を一元管理
現場管理:竹中工務店に衛星画像を活用した現場モニタリング技術を提供、Meissa
現場管理:安藤ハザマ、全支店で建設技能者向けポイント導入 試験導入でCCUSタッチ率向上
導入事例:平均年収1000万円を目指す焼津の橋本組、現場の若手支援に「GEMBA Talk」活用
大手ゼネコンの建設DX戦略:大林組が見据えるデジタル戦略の現在と未来 BIM生産基盤による“生産DX”
第8回 JAPAN BUILD TOKYO:eYACHOにAIによるKY活動支援とテレビ電話の新機能 2024年春リリースCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10