デロイト トーマツ グループは、千葉県木更津市の研究施設やマザー工場などが集積する産業用地「かずさアカデミアパーク」に、約4000平方メートルのリーダー育成施設を建設する。第一期工事では50〜75億円を投じ、2027年に着工し、2029年の開校を目指す。
千葉県は2025年7月30日、地元市が連携して産業集積を進める「かずさアカデミアパーク」に、デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト)から、が独自の研修施設を建設する意向を示したと発表した。施設名は「デロイト ユニバーシティー アジアパシフィック ノースイーストアジア」。同日には、デロイトが千葉県庁で熊谷俊人知事に進出希望申出書を提出した。
建設予定地は、千葉県木更津市かずさ鎌足にある「かずさアカデミアパーク」の研究7区画で、敷地面積は7.6ヘクタールに及ぶ。
デロイト ユニバーシティーは、デロイトが全世界で展開する企業内大学で、各種研修活動を通じて、リーダーシップスキルの開発やアイデア創出の体験を提供する。AI普及などでプロフェッショナルの在り方が変化する中、ソフトスキル、特にリーダーシップやチームワークのさらなる強化を目的に運用している。
新施設は、日本国内だけでなく、台湾や韓国をはじめとするデロイトのアジア諸国のプロフェッショナルが集い、共に学ぶ場となる。また、クライアントや地域との交流の施設としても活用すべく、研修室や大ホール、レストラン、宿泊室などの設備を段階的に整備する。
第一期工事では0〜75億円を初期投資し、研修室、会議室、飲食を伴うコミュニケーションエリアなどを備える建物を建設する。規模は約3000〜4000平方メートル程度で、2027年頃に着工し、2029年頃の開校を予定している。開業初年度は、年間を通じて2000人超のデロイトのメンバーの来訪を見込む。
デロイトは、かずさアカデミアパークを建設地に選定した理由について、都心や空港から程近い立地でありながら、緑豊かな自然環境の中で日常の喧騒(けんそう)から離れて学べる点を高く評価。国内外から多様な人材が集まり、リーダーシップスキルを開発する上で最適な地だと判断したという。
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