業界横断型スマートホーム実証第2弾を開始、生成AIが生活習慣に寄り添い行動支援スマート化

電通、日鉄興和不動産、CAPCO AGENCY、電通マクロミルインサイトの4社は2025年6月〜12月にかけて、業界横断型のスマートホームプロジェクト「HAUS UPDATA」の第2弾を実施する。第2弾では新たに生成AIによる生活サポート機能も加わった。

» 2025年07月23日 20時00分 公開
[BUILT]

 電通、日鉄興和不動産、CAPCO AGENCY、電通マクロミルインサイトの4社は2025年7月22日、スマートホームプロジェクト「HAUS UPDATA(ハウス アップデータ)」の第2弾を開始すると発表した。

 住宅内に設置した各種センサーやIoT家電などから得られる多様な生活データを活用し、生活者の暮らしをより良くすることを目指す業界横断型の取り組みで、第2弾では新たに生成AIによる生活サポート機能も加わった。今回はモニター世帯数を前回の10世帯から100世帯超へと拡大し、2025年6月から12月にかけて実施する。

実証イメージ 出典:日鉄興和不動産プレスリリース

 HAUS UPDATAは、参画企業が保有する家電の利用状況や人の動き、室温/湿度/照度、日用品の使用傾向などのデータを、生活者の同意のもと統合的に分析し、生活スタイルや趣向に応じたサポートを行う共創型プラットフォーム。各種データはダッシュボード上で一元的に生活者個人に共有され、生活の改善につながる気付きや好みに合った商品の提案などを受けることができる。

 第2弾では新たに、生成AIによる食生活の改善提案、睡眠指導、温湿度の最適化、日用品の購買レコメンドなどの生活サポート機能を導入。電通と電通デジタルが共同で開発した「共創AI」が、生活者との対話を重ねながら暮らしに役立つ情報提供などを行う。共創AIには複数の役割を持つAIエージェントが組み込まれており、モニターごとの行動データやペルソナを理解したうえで、それぞれの暮らしに寄り添うように能動的に語りかける設計となっている。

 モニター世帯には、あらかじめ生成AIの目的やデータの活用方法について漫画やパンフレット形式で説明し、同意を得た上で参加している。各世帯の生活行動データは、電通が独自に構築したセキュアなデータ基盤上で分析する。

 今回の実証事業には、スマート家電メーカー、IoTデバイス提供企業、健康管理アプリ事業者、日用品/飲料メーカー、比較情報サイト、音楽配信サービスなど多様な業種の企業が参画している。

参画企業 出典:日鉄興和不動産プレスリリース

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