日立建機は運転席から約2分でアタッチメント交換を1人で行える「完全油圧式クイックカプラ仕様」の中型油圧ショベルの国内受注を開始する。
日立建機は2025年6月18日から、完全油圧式クイックカプラ仕様の中型油圧ショベルの国内受注を開始する。オペレーターは運転席に座ったまま、約2分でアタッチメント交換と油圧配管の接続作業を1人で行える。
従来のアタッチメント交換作業は、オペレーター1人に加えて作業員1〜2人が手作業で着脱を行っており、作業完了までに約30分を要していた。新製品により1人で簡単かつ迅速にアタッチメントの交換ができるようになり、さらに、作業内容に応じて小まめに最適なアタッチメントに交換することで、現場作業時間の短縮や人員削減が見込める。
対象機種は「ZX210K-7」「ZX210LCK-7」「ZX225USRK-7」「ZX225USRLCK-7」の4機種。
日立建機は2024年10月から、旋回機能付きの「完全油圧式クイックカプラ」とアタッチメント自動認識装置などを組み込んだ着脱システム「P-Line(ピーライン)」の提供を開始した。今回、旋回機能やアタッチメント自動認識装置を除いたシンプルで耐久性の高い仕様を新たに追加した。
製品の完全油圧式クイックカプラにはスウェーデンのOilQuick製を採用。各アタッチメントに適したアダプターを使用することで既存アタッチメントをそのまま利用できる。オプションとして、MLクレーン対応バケットも設定。クイックカプラを装着したまま、本体のMLクレーン機能を使い吊(つ)り作業が行える。バケットの爪先がブームに干渉することがなく輸送可能。
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