日立建機は欧州/北米市場で、数百台規模の建設機械を保有する建設/土木業やレンタル会社向けに、異なるメーカーの建設機械を一元管理でき「LANDCROS Connectフリートマネジメントシステム」の提供を開始した。
日立建機は2025年4月7日から、欧州/北米市場で、複数メーカーの建設機械を一元管理できる「LANDCROS Connect(ランドクロス コネクト)フリートマネジメントシステム」の提供を開始した。数百台規模の建設機械を保有する中大規模の建設/土木業やレンタル会社を対象とし、順次、グローバル展開する。
新システムは従来のフリートマネジメントシステム「Solution Linkage CONNECT」と異なり、他社機のデータも含めて保有資産を管理できるようになった。従来のシステムのユーザーは、アップグレード版としてそのまま利用継続が可能だ。今回、日立建機が2024年7月に発表した新コンセプト「LANDCROS」を製品/サービス名に初めて冠した。
LANDCROS Connectフリートマネジメントシステムは、ISO準拠の車両位置情報や稼働データを基に、異なる施工現場で稼働する建設機械のデータを一元管理する。スマートフォン、タブレット、PCからシステムの画面にアクセス可能で、英語、フランス語など38言語に対応。場所を選ばず手軽に利用できるモバイルアプリ(iOS/Androidに対応)もリリースした。
システムでは保有機械の一覧に加え、機械ごとのアイドリング/稼働時間、アラーム発生状況などをグラフや表で視覚的に表示。燃料消費量やCO2排出量などの環境に関するデータも一覧で提供する。また、保有機械全体/工事のプロジェクト/施工現場単位でのグループ作成や、地図上の特定エリア内にある機械の稼働情報の把握/分析も可能。現場ごとの稼働率を比較し、機械配置の最適化につなげられる。報告レポートの作成/ダウンロードにも対応する。
さらに、日立建機製品については、日立建機のサービスソリューション「ConSite」やサービス用パーツカタログ、保有機械管理システムなどとシームレスに連携。ConSiteから建設機械の異常を知らせるアラームが発報されると、LANDCROS Connectフリートマネジメントシステムがアラーム情報を取得してダッシュボードに表示。故障や異常に迅速に対応できる。日立建機の機械管理システムGlobal e-Serviceのアカウントを保有するユーザーは、LANDCROS Connectフリートマネジメントシステムを即日利用できる。
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