リビングライフ・イノベーションは、ゲームエンジンで生成した3D住空間で、誰でも無料でインテリアの配置検討ができるシミュレーションソフトウェアをリリースした。家具やインテリア、建材、設備機器の3Dモデルは、メーカーから提供されているため、製品選定にも使える。
住宅用建材や設備機器などを扱う総合商社のJKホールディングス100%子会社のリビングライフ・イノベーションは2025年5月20日、無料で使える3D住空間シミュレーションソフト「RoomPalette(ルームパレット)」をリリースした。
家具や建材メーカーから提供された実在の家具やインテリア、建材、設備機器を3D空間に配置して、インテリアシミュレーションが可能になる。間取りの作成は、平面図取り込み機能で、CADの知識が無くても簡単にできる。
3Dモデルにはゲームでも使われている「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」をベースとし、スピーディーかつフォトリアルな空間画像を生み出す。3D空間にはキャラクターを歩かせられ、室内の動線やサイズ感などもできる。
無料のため、一般消費者も対象で、引っ越し先や新築で配置を検討しながら、家具を選べる。現在はWindows PC対応版からのリリースで、MacPC、iPad、iPhoneなどの他のデバイスにも順次対応する。
今後は、スマートフォンのLiDARスキャン、ヘッドマウントディスプレイで室内をリアルに体感できるVR対応も計画している。さらに、近所の工務店やインテリアデザイン事務所などに、自分が作ったレイアウトを送って、見積もりや打合せするアプリのマッチング機能も実装する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.