福井コンピュータは、CIM対応の道路設計用3DCAD「TREND ROAD Designer」をアップデートする。測量CADとの連携やテンプレート拡充で、発注機関が求める2D図面仕様に沿った最終成果物の作成が手間なく可能になる。
福井コンピュータは2025年5月20日、BIM/CIM対応の道路設計用3DCAD「TREND ROAD Designer(トレンドロードデザイナー)」のアップデート版をリリースする。価格は初回登録料2万円、年間使用料36万円だ(いずれも税別)。
TREND ROAD Designerは、米Bentley Systemsの道路計画・設計・施工・運用のためのCAD「OpenRoads Designer」をベースに、日本の法令や基準に適合させたOEM製品だ。
現在、既存のTREND ROAD Designerでは、国内の各発注機関が定める2D図面の細かな仕様への対応が不十分で、最終成果物の作成が効率的に行えなかった。
今回のアップデートでは、福井コンピュータが提供する測量CAD「TREND-ONE」「Mercury-ONE」との連携機能を搭載した。連携により、3D道路モデルから2D図面や計算書を出力し、発注機関が求める国内仕様に準拠した最終成果物を作成可能になる。
テンプレート機能の強化により、標準断面が従来の6種から33種に、土木セルが3種から9種に、排水集水桝が約100種から約250種に、道路標識が約50種から約100種に拡充。業務適用範囲が拡大するため、さまざまな現場ニーズに対応できる。
既存機能も改良し、J-LandXMLからの線形作成、等高線の3D自動生成、法面記号の配置、集水桝の流域描画などを実現した。他にも、道路標識などの任意の画像をサーフェス面に貼り付けられる材質機能、配置した集水枡に流れ込む流域の自動描画も可能になった。
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