リコーは、建設/設備管理業界などの現場業務を対象に、360度カメラとAIによる画像補正、画像データ共有機能などを備えた「RICOH360 ビジネスパッケージ」の国内提供を開始した。
リコーは2025年4月10日、建設/設備管理業界をはじめとする現場業務の支援を目的に、ワンショットで360度撮影ができるカメラと、クラウド対応の画像活用アプリを組み合わせた「RICOH360 ビジネスパッケージ」の提供を開始したと発表した。
RICOH360 ビジネスパッケージは、360度カメラ「RICOH THETA」と、クラウド対応の画像活用アプリ「RICOH360 App/Web版」を組み合わせた業務支援ソリューション。360度カメラで現場全体を記録することで撮影漏れを防止する。撮影した360度画像は自動でクラウドにアップロードされ、AIが用途に応じた画像補正を行うことで、現場の記録と共有、管理の効率化を図る。
撮影データには柔軟なアクセス権限を設定でき、複数の企業が関わる現場でも安全かつ円滑な共有が可能になる。これにより情報の属人化を回避し、現場状況の的確な把握や意思決定の迅速化を支援する。また、端末管理機能も備え、遠隔からでもカメラの利用状況やファームウェアの更新、利用履歴の確認が可能。運用コストの最適化に寄与する。
また、RICOH THETA Xを物損補償付きでレンタル提供する。万一の故障時には速やかな交換が可能で、管理業務の負担を軽減し、現場の業務が止まる時間を最小限に抑えられるという。
今後は海外展開も予定しており、リコーは360度画像/映像を核とした業界横断型プラットフォームを通じて、撮影からデータ活用までのワークフローの最適化を目指すとしている。
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