大林組が開発したスマートビルプラットフォーム「WELCS place」が、大阪・関西万博の2つのパビリオンで採用された。ミスト噴霧の制御など空間演出に活用する。
大林組は2025年4月3日、スマートビルプラットフォーム「WELCS place」が、大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」とシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」に採用されたと発表した。
WELCS placeは大林組が2022年10月に開発したスマートビルプラットフォーム。照明やカメラなどのIoT機器からデータを収集し、商業施設や工場、病院、ホテルなどのさまざまな建物で一元的に管理/活用できる基盤として実装、提案を進めている。
「ノモの国」では、パナソニックの街演出クラウド「YOI-en」と連携し、ファサード演出設備の自動制御を行う。温湿度や雨量、風速などのリアルタイムセンシングデータをもとに、WELCS placeが基準値に応じたミスト噴霧の制御信号をYOI-enに発信する。光と音、ミストによる演出を最適化し、暑熱環境への対策にも寄与。WELCS placeの新たなサービスとして空間演出機能を実証することで、ウェルビーイング向上につながる新たな体験価値を創出する。
「Better Co-Being」では、WELCS placeがパイリオン内のセンサーから温湿度、照度、風速風向などの環境データを取得し、クラウドで一元管理。取得データはリアルタイムに演出や運営に活用し、虹の演出や暑さ対策に役立てる。パビリオン体験のフィナーレでは、環境データに加え、大林組が提供する「Better Co-Beingアプリ」から得た来場者の体験データを重ね合わせ、映像アートを軸とした五感体験を創出する。
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