人々の生活や職場などに求めるニーズは、技術革新や環境問題などを背景に多様化が急速に進んでいる。特に街づくりと都市を構成するビル群の分野は、生活と直結するため、ウェルビーイングやグリーン化など対応すべき課題が多い。こうした環境下の中、JR「東京」駅前で高さ約250メートルの超高層オフィスビルを計画する東京建物と、ビルのスマート化を支援する日立ビルシステムは、多様化する需要に応える次世代のスマートビル実現に向けた取り組みを始めている。
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発展の著しい技術革新や地球温暖化による環境変化に伴い、人々のニーズの多様化が進み、街づくりやそれを構成する建物に求められる機能や役割も大きく変化している。街を構成する建物は生活や働く場所そのもので、ニーズを満たす環境の改善は街や建物、そこで暮らす人々の幸福へと直結するからだ。
2024年9月4日に日立製作所グループ最大規模のイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2024 JAPAN」で、こうした社会情勢が変化する中で新しい街づくりに挑む東京建物と、ビルのスマート技術で支える日立ビルシステムが「未来につなぐ街とビルの展望」をテーマにトークセッションを繰り広げた。
東京建物はJR「東京」駅前に51階建て地上約250メートルの超高層ビルを建設する「八重洲プロジェクト」と、44階建てのビル建設とともに首都高速道路の地下化に向けた空間の創出や日本橋川の水辺空間の再整備に取り組む「呉服橋プロジェクト(八重洲一丁目北地区市街地再開発事業)」を手掛けている。セッションでは「昔ながらの文化を継承し、新しきを育む町」をテーマにした象徴的な2つのプロジェクトを紹介し、これからの街づくりやビルに求められる在り方を語った。
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