LINE WORKSは、音声AIを活用して、現場からの声による連絡を文字で、文字の伝達を音声で伝えるアプリ「LINE WORKSラジャー」の提供を開始した。
コミュニケーションツール「LINE WORKS」や各種AI製品を提供するLINE WORKSは2025年2月18日、音声AIを活用してスマートフォンをトランシーバーのように使えるアプリ「LINE WORKSラジャー」の提供を開始した。
LINE WORKSラジャーは、チャットから送られてくる「文字」を音声AIで自然な「声」に変換する。現場からの音声はフィラーや言い淀みを取り除き、句読点を補うことで人が入力したようなスムーズな文章へ自動変換。騒音が懸念される建設現場などでも場所や状況を問わず、最適なコミュニケーションが実現する。
LINE WORKSラジャーは、スマホと専用アプリがあればすぐに使い始めることが可能で、距離や使用シーンに関係なく、どこでもいつでもつながる。オフィスでは文字で、現場では声でなど状況に応じたコミュニケーション方法を柔軟に選択できる。
LINE WORKSのチャット機能ともシームレスに連携。現場から声で伝えた内容は、文字としてLINE WORKSに反映されるため、本部など離れた場所にいるメンバーも正確に内容がつかめる。本部から現場の伝達でも、LINE WORKSのチャットに送られた文字は、自動的にLINE WORKSラジャーで音声再生するため、作業中でも耳で情報を得られる。
料金体系は、全ての機能を備える「アドバンスト」が年額プランで月800円、月額プランは月960円。文字起こしや読み上げ機能のない「スタンダード」が年額プランで月450円、月額プランは月540円(全て税別)。1カ月間無料で機能を試せるトライアル版も用意している。
現場では両手を使って作業したり、目を離せない集中力を求められたりすることが多く、スマホを操作しながらのコミュニケーションが難しいケースがあった。また、トランシーバーでは「聞き逃し」や「聞き間違え」が起きてしまいかねない。
そこでLINE WORKSは、ビジネスチャットツールLINE WORKSで培ったノウハウと、2023年4月に統合した旧LINEの高度な音声AI技術を活用し、LINE WORKSラジャーを開発した。
また、今回のリリースを記念し、LINE WORKSラジャーのオリジナルスタンプをLINE WORKSユーザー向けに配信している。
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