テラドローンは、グリーンレーザスキャナー「YellowScan Navigator」を利用した計測サービスの提供を開始した。防災、インフラ整備、環境調査などの分野で活用する。
Terra Drone(テラドローン)は2025年2月17日、高い測深能力を備えたグリーンレーザスキャナー「YellowScan Navigator」を利用した計測サービスの提供を開始したと発表した。河川や湖沼、沿岸部のより深い水域の地形測量データを効率的に取得でき、防災、インフラ整備、環境調査などの分野で活用を見込んでいる。
グリーンレーザは水中でも屈折しながら光が届く性質を持つため、浅瀬の水底地形や湿潤地の効率的な測量を実現する。テラドローンの分析によると、グリーンレーザを利用した測量案件は増加傾向にあり、2022年度から2023年度にかけて公共入札で約3.4倍増加したという。
YellowScan Navigatorは最大2セッキまでの計測が可能で、従来計測が困難だった河川や湖沼などの水域でも詳細な地形データを取得できる。エコー(反射波)は最大10回取得可能で、水中に泥や微粒子が多く漂う濁度の高い水域にも対応する。精度/確度は3センチ、スキャナーの視野は40度、1秒当たりのショット数は最大2万。バッテリーを除く重量は3.7キロ。
テラドローンは今後も最新のデータ解析技術を活用し、短時間で高精度な測量の実現と測量業務の効率化を推進していく。ドローン搭載型LiDAR開発メーカーとして培った実績と計測解析の経験を活用し、グリーンレーザの性能を最大限に引き出した測量サービスの提供を目指す。
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