鹿島建設は他の建設会社と連携し、自動化施工システム「A4CSEL」を自社元請以外の3現場に適用した。
鹿島建設は2025年2月6日、自動化施工システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」の普及に向け、他の建設会社と連携し、自社元請以外の3現場に適用したと発表した。
宮城県松島町の「松島初原土地区画整理事業(松島イノベーションヒルズ)」では、日本国土開発と国土開発工業が手掛ける54.6ヘクタールの大規模開発において、自動ブルドーザ1台と自動振動ローラ1台を適用。また、冨島建設が施工する長崎県長与町の現場と、水島建設が手掛ける三重県桑名市の現場には、それぞれ自動振動ローラ1台を適用した。
A4CSELは、施工マネジメントシステムと自律自動運転システムの2つから成る。
施工マネジメントシステムは、自動化した建機を効率的に稼働させるための「施工計画システム」「施工管制システム」「重機管理システム」の3つのサブシステムで構成。サブシステムはモジュール化しており、現場の特性に合わせて導入できる。単一の建機による作業から、振動ローラとブルドーザ、ダンプトラックなど複数の機種を連携させた施工まで対応可能だ。
鹿島建設は、現場ごとに条件が異なる建設工事での適用性を高めるため、A4CSELを構成するシステムの高度化や、自動化建機に適した施工方法や手順の見直しなどさまざまな改良を重ねてきた。
今後、より多くの現場への適用を通じて建機の自動化運転機能と性能の向上を図ると共に、自動化機種を増やし、適用可能な工種や作業を拡大する。さらに、現場規模や使用条件に合わせて柔軟に対応可能な汎用性の高いシステムへ発展させるため、技術開発を加速する。
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