ユナイテッドマインドジャパンは、不動産業界と住宅業界に対するイメージを経験者400人と未経験者200人を対象に調査した。その結果、未経験者の6割が「ブラック企業が多い」「難しい仕事」といったネガティブイメージを持っている一方、経験者は6割が良い印象と答え、両者の認識に乖離があると分かった。
ユナイテッドマインドジャパンは2025年1月15日、不動産/住宅業界の実態調査結果を発表した。
調査結果によると、未経験者のうち60.0%が業界に対して「ブラック企業が多い」「仕事が難しい」といった悪いイメージを持っていると回答。
逆に経験者は59.7%が良いイメージと回答しており、認識が大きく異なっていることが判明した。
業界別でみると不動産業界に対しては、未経験者200人のうち58.1%が悪いイメージを持っている。内訳は「ブラック企業が多い」が22.0%と最多で、次いで「難しい仕事」(19.0%)、「お金儲(もう)けのイメージ」(18.0%)。
良いイメージとしては、「知識が豊富」(14.5%)、「儲かる仕事」(12.5%)、「伝統がある」(9.5%)が挙がった。
住宅業界のイメージでは、未経験者200人は59.1%が悪いイメージと答えた。内訳は不動産業界と似通ったものとなっており、「難しい仕事」が16.0%と最も多く、次に「ブラック企業が多い」(14.5%)、「お金儲けのイメージ」(13.0%)。
ポジティブな印象では、「知識が豊富」(11.5%)に加え、「一流」(8.5%)、「高いステイタス」(8.0%)といった社会的地位に関する回答が挙がった。
不動産業界の経験者では、不動産業界に57.3%が良いイメージを持っていると回答した。全体の内訳では悪いイメージに関する回答が多かったものの、「伝統がある」「将来性がある」「向上心が高い人が多い」「儲かる仕事」がそれぞれ12.0%だった。
住宅業界の経験者では、住宅業界に62.3%が良いイメージを持っているとした。不動産業界と同じく、全体の内訳では悪いイメージが多数を占めたが、「将来性がある」(15.0%)「知識が豊富」(14.5%)「優秀な人材が多い」(13.0%)といったプラスのイメージに関する回答も多く寄せられた。
今回の調査結果から、不動産/住宅業界で実際に働く経験者からは、専門性の高さをはじめ、未経験者の2.0%しか回答されなかった「職場の雰囲気が良い」の項目が経験者で11.0%となるなど、職場環境の良さが評価されていると明らかになった。一方で、未経験者が抱くイメージと実態との間には認識の差があることも示された。
調査対象は、不動産と住宅業界の未経験者200人、不動産業界経験者200人、住宅業界経験者200人で合計600人で、調査期間は2024年12月11〜18日。
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