阪急阪神不動産は自社が手掛ける2024年度竣工予定の全物件を対象に、AIを活用し、建物建設時のCO2排出量の自動算定を実施する。
阪急阪神不動産は2025年1月28日、ゴーレムと共同で、阪急阪神不動産が手掛ける建物建設時のCO2排出量を、AIを活用して自動算定する取り組みを開始すると発表した。
両社は、ゴーレムが開発した建物のライフサイクル全体のCO2排出量を算定するシステム「Gorlem CO2(ゴーレムシーオーツー)」を活用し、2024年度竣工予定の全物件を対象に算定を実施。また、CO2排出量の具体的な削減策を立案、推進する。
建築分野のCO2排出量削減には、材料調達から施工、使用、解体/廃棄に至るまでの各段階で発生するCO2排出量の正確な把握が不可欠とされる。従来は建物の構成部材ごとにCO2排出原単位とひも付ける必要があり、専門知識を有する技術者による確認作業に多大な時間を要していた。
Gorlem CO2は、AIを活用して従来の手作業による算定作業を自動化することで、算定作業にかかる時間を大幅に削減し、誰でも正確にCO2排出量を算定できる。取引先である建設業者ごとに書式の異なるデータを自動で読み取り、業務フローを変更することなく、業務効率化を実現する。
阪急阪神不動産とゴーレムによると、建設業者による建設時CO2排出量の自動算定が広がりを見せる中で、今回の取り組みは不動産会社が主体的な立場でCO2排出量自動算定に取り組む先進的な試みだとしている。
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